亀山早苗の恋愛コラム

これから恋をしたり結婚したりする女性へ、要観察。男性の心の奥に潜む「女性嫌悪」レベル

「一度だけ夫の心の底を覗いてしまったような気になったことがあるんです」。明るくて優しい夫が心の底で抱えていた「女性嫌悪」のようなものについて40代女性が語った。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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男性は女性に対して、複雑な思いを持っていることが多いのかもしれない。異性から産まれ、異性への強烈な思慕を抱きつつも、その異性に支配された経験をもつ男性ほど女性を嫌悪しがちなのではないだろうか。

一方で女性は同性から産まれ、主に同性に育てられることで、同族嫌悪も抱きやすい。結局、産んだ性は、産まれたどちらの性からも嫌われやすいという皮肉なことになっている。

夫が見せた女性嫌悪

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学生時代から8年つきあい、28歳のときに結婚したワカコさん(47歳)。17歳と14歳の男の子がいる。

「夫はとても優しくて明るい性格です。付き合っているときも今も変わりなく。ただ、一度だけ夫の心の底を覗いてしまったような気になったことがあるんです」

それはコロナ禍が始まった3年前だった。在宅ワークが始まってしばらく経つと、夫は精神的につらそうになり、そのうちイライラするようになった。ワカコさんも在宅だったし、子どもたちも自宅にいる。そのストレスがたまっていったのだろう。

「もともと夫は仕事が好きで職場が好きなタイプ。人とリアルで話せなくなったからつらかったんでしょう。でもあのときは誰もが同じだった。だから少しでもストレスを軽減させるよう、せっかく家族が一緒にいるのだから楽しく過ごすしかないでしょと夫を諭したんですよ。いつもなら『そうだね』とまずは同調するはずの夫が、そのときは少しお酒を飲んでいたせいもあるのか、『女はそうやっていつだってのんきなんだ』と怒り始めた。『女は~』という言い方に私もカチンと来て、そういう一括りするようなのはどうかなと言ったら、『そもそも女は軽薄なんだから』って」

ワカコさんはおかしいなと感じた。どういう意味かと尋ねると、夫は「うちの母親だってきみだって、いつだってものを筋道立てて考えない。行き当たりばったりなんだよ、女は」と語気荒く言う。

「夫は自分の母親のことを悪く言ったことはなかった。実際、義母は教育者で、人間的にも素晴らしい人。私もああいう女性になりたいと思って暮らしてきたくらい。でも夫は全面的に母親に敬意を抱いていたわけではなかったようですね。『仕事ばかりしていた母親を恨んだこともあった』『外面はいいのに家庭内では適当なことばかり言っていた』『父親をバカにしていた』など、夫の口からは次々と母親の悪口が出てきて驚きました」

母に敬意をもっていたはずの夫からの意外な発言だった。

>夫が抱える女性への歪んだ感情の正体が明らかに
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