個人向け国債は、債券の勉強に最適!?
「個人向け国債」という金融商品は、国が発行する債券です。債券とは、国や都道府県、会社などが発行する借用書のことで、お金を調達するために発行されます。債券を購入することで、一定期間の満期を迎えると元本と利息を受け取ることができます。債券の中には、外貨建てで為替リスクがあるものなどもあります。元本が保証されているにもかかわらず、為替の値動き次第で元本割れする可能性があるなど、債券への投資は、少しばかりハードルが高いと感じる人も少なくありません。
しかしながら「個人向け国債」は、円で預けて円で還ってくるため、為替の影響はありません。また、国が元本を保証しているため安全性は高いといえます。
債券の仕組みは、いずれの債券も同じような仕組みになっています。したがって、まずは、元本が保証されている個人向け国債から、債券の勉強を始めてみるというのはいかがでしょうか。
必要な期間のみ運用する
個人向け国債は、変動金利の10年タイプ、固定金利の5年タイプと3年タイプの3つがあります。基本的に、設定された3年~10年の間で運用するのをおすすめします。固定金利の5年、3年の国債であれば、元本保証の特性を生かして子どもの入進学の費用の準備、結婚資金、マイホーム購入資金など、元本割れをすると困る、確実に元本は確保したいものを運用するとよいでしょう。
自分の運用期間はどれくらいか、使う目的を考えて運用するのがおすすめです。個人向け国債は、1年経過すれば中途換金ができ、元本は保証されていますので、使う予定のないお金を預けておくのもよいでしょう
一般的な債券の場合、中途換金をすると元本割れする可能性があるのですが、個人向け国債の場合は、中途換金をするときには直前2回分の利子が差し引かれることになっています。利息は減るものの元本は保証されるため、1年経過すれば、いつ、現金化しても元本が保証されます。
このように、使う予定のないお金を預けておくのも、個人向け国債は向いているといえるでしょう。