人間関係

恋愛体質の実母が60代で「4度目の結婚」宣言!振り回され続けた5人きょうだいに納得の共通点(2ページ目)

離婚と結婚を何度も繰り返す人がいる。恋愛も結婚も個人の自由ではあるが、それが身内だとしたら事情は少し違うかもしれない。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

ついに、4度目の結婚?

1年ほど前にも、母は失恋して大騒ぎだった。子どもたちを全員集めて、自分を励ます会を開いたという。

「まあ、母のおごりですからみんな集まりましたけど(笑)。最後は私にしなだれかかってさめざめと泣いて。うち、異父きょうだいも含めて5人、全員未婚なんです。これは絶対に母の悪影響だと思う。母は子どもたちを大人にする前に自分が子どもに戻っちゃうんですよね。だから子どもたちは、母を保護するために無理矢理大人にさせられる。でもどこかみんなバランスが悪い。私も家庭への不信感から結婚は考えられずに大きくなりました」

大失恋から1年経たずして、4度目の結婚を宣言した母。先日、子どもたちを集めて夫を紹介しようとしたが、タイミングが悪く、ミナミさん以外は出席できなかった。

「母は荒れちゃって……。全員、きちんとした理由があったので、日にちを変えればいいのに頑なにこの日じゃなければダメって。それでも最後に異父弟がひとり駆けつけてきましたが。新たに夫になる人が『嫌われているんじゃないか』と気にしていました。一番下は必死に受験勉強をしているところですから、こんな時期に結婚すると言い出すほうがおかしいよと母に意見したんです。

すると母は、何よ、あんたたちが誰も結婚しないから私が代わりにしているようなものじゃない!と逆ギレ(笑)。酔った勢いだったので気にもとめていませんが、夫になる人は困惑していました」

この結婚もうまくいかないのではないかとミナミさんは感じている。経済力はあるけれど、どこか人として過不足が激しい母。「迷惑」というほどではないが、「きちんと自立していないところがあるので、少しめんどうな存在」だとミナミさんは笑った。

「正直言えば、こうはなりたくないと思いながら生きてきたところはありますね。感情やメンタル面では、結局、常に男に振り回されているとも見えるので。私は感情の起伏が激しいと疲れてしまうので、平坦に平穏に暮らしていたいんです」

だから独身。仕事をしながら、猫一匹とワンルームで平穏に暮らしているという。きょうだいはみんな、母にエネルギーを吸い取られながら成長したんでしょうねと、彼女はまた苦笑した。
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