Q:普通預金の利息は複利で増えるの?
「定期預金の利息は複利で増えるということですが、普通預金に預けた場合の利息も複利で増えますか?」(匿名希望)普通預金の利息について解説!
A:普通預金は、日々残高が変動する可能性があるため、複利で計算されません
結論からいうと、普通預金の利息は、毎日、1日分ずつ計算され、半年に一度、合計されて普通預金口座に預け入れされます(これを利息決算といいます)。預金残高が変わる可能性がありますので、複利計算とはなりません。そもそも普通預金は、定期預金と違いお金を自由に出し入れできる、使い勝手のいい預金です。そのため定期預金のように『一定期間の預金残高が一定』ということはなく、その日の出し入れに応じて日々の残高が変わる可能性があります。したがって、普通預金の利息は、日々の最終残高(1000円以上)に対して、毎日日割りで計算されます。
つまり、普通預金の1日分の利息の計算式は、以下となります。
・普通預金の1日分の利息=普通預金の最終残高×金利÷365
多くの銀行では、日々計算された利息は合計され、半年ごと(2月・8月)に普通預金に預け入れされます(一部、違う銀行もあります)。なお、半年ごとに預金に預け入れされる時には、税金((所得税+復興特別所得税)+住民税=20.315%)が差し引かれて預け入れされます。
また、日々の最終残高が1000円未満の場合は、利息はつきません。日々計算で適用される金利は、市場の金利動向などで随時見直しされています。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)