亀山早苗の恋愛コラム

子育ては「完全平等」を唱える夫の残念すぎる家事にモヤッ、パート妻を「部下扱い」する夫にイラッ

今や、夫と妻が家事を分担するのは当たり前。それでも、意識差は大きい。家事に関する夫の姿勢に不満を抱える30代女性ふたりに言い分を聞くと、課題解決に向けては果てしない“努力”を要することに気づく。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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今や夫婦が協力して家事や育児を行うのは当たり前。とはいえ、その意識には個人差が大きい。もちろん、若い世代のほうが平等意識が強いが、なかには50代でうまく協力しあっている夫婦もいれば、30代でも「亭主関白すぎる」夫に困っている妻もいる。
 

意識はあっても行動がともなわない夫

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妻たちがいちばんムッとするのは、「言っていることとやっていることが違う」ケース。

「夫は、男女で差をつけたりしてはいけないと子育てでは完全平等をいつも唱えています。そこは評価できるんだけど、家事に関しては『オレもちゃんとやるよ』と言いながらやっていないのが残念なところ。やる気はあっても最後までちゃんとできないんですよ。お風呂洗っておいたよというから、こっそり覗いてみたら惜しいかな、排水口が詰まりかけてる。そこを見ないかな~と思わず言ったらシュンとしてましたが。まあ、何を言っても怒らないだけマシとしておこうと思っています」

笑いながらそう言うのは、サチコさん(38歳)だ。7歳と4歳の子を共働きで育てているから、とにかく忙しく、毎日が矢のように過ぎていく。

「以前は、どうして完璧にできないのよと私が文句を言っていたんです。でもそうしているうちに、夫のやる気が削がれていくのがわかった。だから最後まで完璧でない場合でも、エライ、よくやったと褒め称えるようにしました。排水口が詰まりかけていたら、私が取ればいいだけのこと。ギスギスしないよう、お互いに冗談半分でツッコミあいながら楽しくやっていくしかないと思うようになりました」

サチコさんが態度を変えたら、夫の「やる気」は高まったそう。だが、相変わらず抜けているところはある。

「些細なことなんですよね。醤油差しに醤油がないと思ったら足しておくとか、ペッパーミルに胡椒がなかったら入れておくとか。今日は夕飯を作るぞと言っておきながら、そういう細かなところができていない。以前だったら黙って私が入れておいたんですが、最近は『こういうところがあなたの脇の甘いところ』と冗談ぽく言いながらフォローしています」

夫のやる気を削がない。夫婦関係を険悪にしない。優先順位はそこだという。

>パート妻を○○扱いする夫へのイライラが止まらない
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