ポイントは決して侮れない時代!
じわじわとインフレが起こり、かといって収入はなかなか上がらない今の時代。節約をするといっても限界がありますし、とはいえ欲しいものはたくさん。そんなときこそ、ポイントとうまく付き合えば可処分所得を増やすことにつながります。ガイド西山がこれまでに取材してきた「1000万円以上貯蓄がある人」のポイント術を3つ、紹介します。
1. 有効期限内に使えなくても、深追いをしない
ポイントには、有効期限があるものもあります。せっかく貯めても、期限までに使えなければもったいないですよね。「1000万円以上貯蓄がある人」は、基本的には“有効期限”があることを考え、貯めることだけでなく、「使うこと」も意識しています。こまめに使っていくことで、有効期限切れを少しでも防ぐのです。とはいっても、うっかり忘れていて「来週に700ポイント(700円分)の有効期限が切れる!」と気づくこともあります。さて、こんなとき、「1000万円以上を楽しく貯めている人」はどうするでしょうか。
彼らは「わざわざ出かけていって、その700ポイントを急いで使う」という行動はとりません。特に買うものがなければ、時間とお金をかけて買い物するのは、本末転倒だからです。
たとえポイントが700円分でも、1000円分でも、買うものがなければ「まあいいか」と、失効させることも、よし。「ポイントは深追いをしないこと」がコツです。
2.「汎用性の高いポイント」に絞る
一つのお店だけでしか使えないポイントもあります。お気に入りのお店ならよいのですが、めったに行かないお店では、ポイントがなかなか貯まらず、次に使う機会もなく、効率的ではありません。そのため、ポイントは汎用性の高いものに絞るのもコツです。例えば、楽天ポイント、dポイント、Pontaポイント、Tポイント(今後Vポイントと統合の見込み)といった、さまざまなお店で使える共通ポイントを愛用する人や、支払いをPayPayに集約してPayPayポイントを効率的に貯めている人が、1000万円以上を楽しく貯めている人には多いです。
あれもこれもとポイントに手を出すと、頭もこんがらがります。普段使いしやすい、よくあるポイントに絞ることも、忙しい人が貯蓄上手になれる秘訣です。
3. 新しくポイントサービスを使うときは「自問自答する」
ポイントサービスを初めて利用するときは、住所や電話番号、名前などを登録するケースがよくあります。AmazonなどのECサイトなら、発送先としてそれらの情報を入れ、ポイントが勝手に貯まっていくこともありますが、店舗でポイントカードを作る場合は、「申し込み用紙に書いてください」「この場でアプリをダウンロードしてください」といった具合に、少々手間がかかるものです。
そんなときに、1000万円以上の大きなお金を貯められる人は、一旦自問自答しています。「手間をかけて個人情報を登録してまで、ポイントを使う意味があるか」「今後もずっと使うだろうか」といった具合です。
この自問自答の習慣をつけておけば、買い物のときにもよい効果を発揮します。自分にとって「欲しいもの(または必要なもの)」「欲しくないもの(または不必要なもの)」をジャッジすることで、自分にとって必要なものにはしっかりお金を出し、不要なものにはお金を出さない習慣が身につき、お金を楽しく使いながら貯められる人になれるのです。
今回は、1000万円貯蓄がある人のポイント術を3つ紹介しました。ポイントは上手に活用すればお得ですが、使い方によっては逆に無駄な支出にもつながります。ぜひ、ほどよい距離感を意識をしてみてください。