Q:貯金1000万円。どんな預け先がオススメですか?
「1000万円の貯金があります。投資は嫌なので、安全商品に預けて増やしたいです。どんな預け先がいいですか?」(50代・会社員)1000万円の貯金、オススメな預け先は?
A:金利の良い銀行への預金をしてみては
まずは金利の良い銀行への預金をしてみてはいかがでしょうか。直近の金利の高い銀行・預金種類を選びました。金利は2022年10月末時点。●あおぞら銀行
・BANK The 定期【BANK口座限定】(5年/固定金利):0.25%(税引き後0.2%)
・円普通預金【BANK口座限定】(変動金利):0.2%(税引き後0.159%)
●SBJ銀行
・定期預金(5年/固定金利):0.2%(税引き後0.159%)
●UI銀行
・定期預金(5年/固定金利):0.2%(税引き後0.159%)
年金利0.25%の場合、5年後には約1010万円になります。
あおぞら銀行の商品には、固定金利(定期預金)と変動金利(普通預金)があり、今の金利は固定がわずかに高くなっていますが、今後の利上げに期待するなら変動金利を選ぶのもよいでしょう。いずれの銀行・商品も預金保険制度の対象ですので、元本1000万円とその利息は保護されます。
預金以外の預け先としては、個人向け国債です。投資に分類されますが、元本保証されているので選択肢に入れました。最低金利も保証されており、0.05%を下回ることがありませんので、一般的な銀行預金の金利よりは高くなっています。
直近の個人向け国債の利率は、
変動10年:0.17%(税引き後約0.135%)
固定3年・固定5年:0.05%(税引き後約0.039%)です。
変動10年が今の利率を維持した場合、5年後には約1006.7万円になります。国債は単利になりますので、複利の銀行預金と比べて同じ金利だった場合、増え方は小さくなります。単利は利息が一定(ずっと同じ)で、複利は利息が元本に上乗せされ利息が増えていくしくみです。固定の3年や5年が最低保証の利率になっているので、この場合は変動を選ぶとよいでしょう。
投資を除いた安全商品として、預金と個人向け国債を紹介しましたが、今のような物価上昇・低金利の状態が続くと、預金の価値が減っていくというリスクはあります。
また、安全商品・高利回り(ローリスク・ハイリターン)をうたう商品を見かけますが、預金や個人向け国債の金利を大きく上回る利回り商品には、必ず何らかのリスクがあると思って検討してください。
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