購入者の態度激変に、戸惑う出品者
メルカリの値下げ交渉は、商品ページにあるコメント欄でやりとりをしていきます。システム的に行うのではなく、あいさつや言葉遣いにも注意をしつつ交渉していくのが一般的です。価格交渉の時点では、購入希望者は「交渉をする立場」なので、言葉遣いも丁寧ですし、出品者の返事に素早く対応することも少なくありません。出品者との立場を考えると、今の時点では出品者の方が優位性があることになります。交渉に応じるかどうかのカギは、出品者が握っているからです。価格交渉が成立して無事に購入された後は、両者は取引メッセージでやり取りをします。これは義務ではないのですが、価格交渉を受けて値段を下げた出品者としては、購入者から何らかのメッセージがくると思ってしまうもの。筆者の経験上、値下げ交渉を経て購入された商品は、ほぼ購入者からのお礼の一言があります。価格に関係なく、もともとの値段よりも安くしてくれた出品者への感謝の気持ちがあるからでしょう。
一方で、値下げしたにも関わらず、購入した途端に連絡をしてこない購入者もいます。出品者からすれば、「お礼の一言があってもよいのでは?」と思ってしまうことも。自分が購入者のときにお礼のメッセージを送っているユーザーなら、なおさらそう感じてしまうでしょう。だからこそ、購入者の突然の変わり身に驚いてしまいますし、戸惑いも感じてしまいます。
購入者から連絡がないのはなぜ?
ではなぜ購入者は出品者に連絡をしないのでしょう。■もともと購入後の連絡をしないスタンス
購入後の取引メッセージは必ずしなければならないことではありません。そのため、メッセージを送らないと決めているユーザーもいます。そういった考えのユーザーならば、「いつものこと」と考えるので、特別メッセージを送ることはないでしょう。
■購入したことに満足してしまった
値下げ交渉をするユーザーは、交渉が成立して購入したことに満足をしてしまい、その後のやりとりを忘れてしまうこともあります。もし配達時間帯の指定など出品者に知らせておきたいことがあれば連絡するのですが、そうでないなら後は発送されるのを待つだけ。そして商品が届いたら受取評価をすれば完了となるので、その間も出品者に連絡をすることはほぼないと思われます。
出品者はどうすればいい?
■特に連絡しなくても問題なし「値下げ交渉をしたのに連絡なしなの!」と出品者は思うかもしれませんが、購入者の考えはさまざまです。メルカリのルールとしても連絡は必須ではないので、「そういう購入者なんだな」と思って、そのままにしておくのが一番の策です。
筆者もこれまで、購入されてから1回も連絡を取ることなく終わった取引が何度もあります。何か伝えたいことやトラブルがあれば購入者から連絡がくるので、あえて出品者から連絡することもないと考えています。
■連絡すべきことがあれば、購入者に連絡する
もし配達時間帯の指定を聞いておきたい場合には、購入者に確認をしておきましょう。購入者が置き配などを利用している可能性もありますが、確実に受け取ってほしいなら配達時間帯は指定したほうが安心です。
万が一発送が遅くなってしまうなら、必ず連絡しましょう。購入者は発送を心待ちにしていることもあるので、連絡なしに遅れるとマイナス評価をつけられてしまうこともあります。この場合、連絡をすることがとても大切なポイントです。
発送通知や受取評価の後でメッセージがくることもある
発送までは何も連絡がなくても、発送通知の後や受取評価の後でメッセージがくることもあります。筆者の場合、発送のタイミングが、出品時に設定した発送までの日数よりも早い場合に多い印象です。また受取評価の後で、丁寧にメッセージをくれる購入者もいました。最後にまとめてお礼をするという考えなのかもしれません。このように、思わぬタイミングで連絡がくることもあるというわけです。
出品者にとって大切なこととは
出品者にとって大切なのは、購入者からきちんとお金が支払われること、取引が無事に完了することです。支払いに関しては、購入者が支払いをしないと発送できないことになっているので、特に問題はないでしょう(もちろん、支払いが遅くなることはあります)。取引を無事に完了させるには、出品者の梱包や発送も含めた部分も評価の対象になることを忘れてはいけませんね。「連絡がこない!」とイライラしながら梱包すると、いつもよりも雑になってしまうかもしれません。それが購入者に悪い印象を与えると、マイナス評価になることも。イライラすることなく、いつも通りに梱包して発送すればよいのです。
購入希望者にとって値下げ交渉は何とか成功させたいことなので、丁寧になるのは当然のことでしょう。その後の態度が変わってしまうのは、購入者のスタンスもありますし、購入できて一安心したというのも理由になってきそうです。それに振り回されることなく、淡々と取引をしていくことが出品者にとっては大切なことになってきます。
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