その1:家計簿をつけてお金の流れを把握して100万円を貯める
300万円貯めたい人は、まずは100万円を目指してみましょう。そもそも貯蓄が100万円ない、という人は、家計管理がしっかりできていない可能性があります。「貯金ができない」「余裕がない」と言う人の多くが、家計簿などをつけずに、お金の流れを把握していません。
実際に、毎日、毎週、毎月、何にどれくらい使っているのかを振り返ってみると、無駄遣いが見つかることが少なくありません。また、家計簿をつけることで、収入と支出のバランスを考えながら日々生活をするようになります。
家計簿をつけるコツとしては、必ず、食費、水道・光熱費、交際費、お小遣い、教育費などの項目別に記入してください。毎日、家計簿に記入するのが面倒なときには、レシートを添付すればOK。ただし、週ごと、月ごとに、項目別の支出がいくらなのかを確認します。
ある程度、毎月の支出が分かったら、無駄がないのかを確認。見直し後は、予算立てをして、支出額を毎月一定の範囲内に収めるようにしましょう。
この予算には、必ず、毎月いくら貯金をするのかを組み込むようにしてください。毎月2万円ずつでも、4年程度で貯金100万円は達成できます。100万円は、何かがあったときの余裕資金として、必ず貯めておいてほしいお金です。
その2:目標を決めて貯金を増やしていこう
100万円が貯まったら、その後は300万円を目指すことになります。このときに「何のために300万円を貯めたいのか」を明確に決めることが大事です。目的としては、教育費、マイホーム購入資金、留学資金、老後資金などがあるでしょう。
お金を貯めるという大まかな目標は、挫折してしまいがちです。具体的な目的・目標を設定することで貯金に励むことができるのです。
たとえば、10年後の大学費用のために、あと300万円を貯める場合は、1年で30万円、毎月2万5000円を貯めれば達成できるということになるのです。
お金を貯めるという大まかな目標は、挫折してしまいがちです。具体的な目的・目標を設定して貯金に励むことが大切です
その3:300万円を効率よく貯めるために金融商品を選ぶ
300万円貯金達成のためには、目的にあう金融商品を活用しましょう。具体的には……
教育費:学資保険、自動積立定期預金、財形貯蓄など
マイホーム購入資金:自動積立定期預金、財形貯蓄など
老後資金:iDeCo、つみたてNISA、自動積立定期預金など
レジャー資金:旅行積立、自動積立定期預金など
自動積立定期預金や財形貯蓄は元本保証で貯められますので、どの目的にも向いていますが、低金利です。学資保険は、万一のときの保障もついており、子どもの学費を作るのに向いています。
※財形貯蓄は、勤務先が制度を導入している場合利用できる
iDeCoやつみたてNISAは、税制の優遇措置があります。投資はリスクもありますが、増やせる可能性もあります。旅行積立は、積立額に上乗せした金額が受け取れるというメリットがあります。
もし、何から始めたら分からないというときには、まずは銀行の自動積立定期預金などからスタートし、お金を貯める習慣を身に付けていきましょう。あわせて勉強をしながら、目的にあう金融商品を選んでいくようにしてください。
【関連記事をチェック!】
元銀行員が教える!通帳はいつまでとっておくといい?
一人暮らしの人が老後のお金を準備する場合の鉄則3つ