メルカリの使い方

メルカリでは「いいね!」が多ければ多いほどいいわけではない、意外な理由

メルカリの「いいね!」は、多く付けばいいというものではなりません。なぜでしょうか?

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

「いいね!」が多すぎるとデメリットも。なぜ?

「いいね!」が多すぎるとデメリットも。なぜ?

メルカリに出品した商品に「いいね!」が付くと、出品者はうれしくなるものです。「いいね!」は気になっている商品という意味合いを持っているので、購入につながる可能性があるからです。でも実際は、「いいね!」がたくさん付けばいいというわけではありません。その理由を解説していきます。
 

メルカリの「いいね!」は、人気商品の指標として使われる

メルカリの「いいね!」は、ユーザーが気に入った商品に対して使う機能です。「いいね!」の数がひとつの指標となり、「いいね!」がたくさん付いているから人気がある商品と認識されることもあります。

確かに、「いいね!」を付けるということは、ユーザーがその商品を見ているわけです。その前には検索をしたのかもしれませんし、写真を見て「なんだか良さそう」と思ったのかもしれません。いずれにせよ興味を持っていることに違いはないのです。

「いいね!」がたくさん付いている商品は、それを買おうか検討している人からすれば、早く買わないと誰かに買われてしまう商品にも思えます。少々焦りに似た気持ちになることもあり、「『いいね!』が多いから早く買おう」と実際に購入されることもあります。
 

本当の人気商品は「いいね!」が付く前に「秒で売れている」

「いいね!」がたくさん付いている=人気商品という考えについては、違う見方もできます。本当に人気がある商品は、「いいね!」が付く前に秒で売れてしまうことも多々あるからです。

人気商品については、メルカリに出品されるのを待ち構えているユーザーもいるので、出品とほぼ同時に購入されることもあります。たくさんの人がすぐにでも欲しいと思っているような超人気商品には、「いいね!」が付かずに売り切れになることもあります。
 

「いいね!」は「とりあえず」という意味でもある

メルカリの「いいね!」は気軽に付けられるので、「とりあえず」感覚で使っているユーザーも多いです。「いいね!」をした商品は、メルカリの「いいね!一覧」で管理でき、他の商品と値段を比較するときに便利なのです。

とりあえず感覚の「いいね!」でもあるので、それほど真剣に購入を考えていないユーザーも少なくありません。場合によっては、自分が「いいね!」をしたことを忘れてしまうことも。これが「いいね!」が多いけれど、購入に至らない理由のひとつです。
 

「いいね!」がたくさん付いていることのデメリット

「いいね!」がつくと嬉しいのは事実。でも数が多すぎるとデメリットも

多すぎる「いいね!」のデメリットは出品者と商品への疑いの目

「いいね!」がたくさん付いているけれど、売り切れになっていない商品に関しては、デメリットもあります。他のユーザーが「どうして売れてないの?」と思ってしまうのです。この理由を考える中では、2つのポイントがあります。

■出品者に問題がある
ユーザーは購入前に出品者の評価やプロフィールを確認します。マイナス評価の数が多いと取引をしたくないと思われるのは当然でしょう。マイナス評価の数が少ない場合でも、疑いの目で見られてしまうことがあります。例えばたった1回のマイナス評価であっても、「いいね!」がたくさん付いた商品が売れていないために「ああ、やっぱり」というように思われてしまうことがあるのです。

プロフィールを見た時に、取引上の条件が多かったり厳しく設定されていたりする場合も、購入したくないと思うものです。それが誇張されてしまうこともあって、「この出品者からは買わない方がいいかな」という気持ちになってしまう可能性もあります。

■商品に何らかの問題がある
なかなか売れない商品は、何らかの問題があると思われてしまうこともあります。商品説明が丁寧であってもです。特にブランド品は価格が高いことや偽物が出品されている可能性もあるため、商品に問題があるのでは?と思ってしまいがちです。実際に筆者も経験したことがありますが、「いいね!」が50件以上付いているブランド品を見た時に、「偽物と思われているのでは?」と考えてしまいました。それは価格も妥当な商品だったのですが、他のユーザーが買わないのはおかしいという気持ちになり、商品の真贋を疑ってしまうのです。
 

「いいね!」が付きすぎると判断する目安は?

筆者が考える「いいね!の付きすぎ」は具体的な数字というよりは、他の商品と比較した場合の多さになってきます。類似した商品を見たときに、明らかに「いいね!」の数が多くなってくると、購入する側も「あれ?なんかおかしいぞ」と思ってしまいます。そのため、他の商品をチェックしながら、自分の商品の「いいね!」が多いと思ったら、再出品をするのがいいと筆者は考えます。
 

「いいね!」が増えすぎてしまった場合は再出品で「いいね!」をリセットしよう

なかなか売れないのに「いいね!」だけが増えてしまった。そんなときは再出品をするのもひとつの手です。

出品をいったん取り下げて再出品をする場合、写真の登録や商品説明の入力し直しなど、少々手間な作業があります。ただ写真は端末のアルバムに残っていれば使えますし、商品説明も、前の出品物のものをコピペすれば簡単に入力ができます。

再出品をすると「いいね!」が全て消えます。中には真剣に購入を考えているユーザーもいるので、何だかもったいないと思えてしまうこともあるでしょう。でも、購入に意欲があるユーザーは、商品が削除されても、また同じ商品を探すのではないでしょうか。出品者の他の商品を見ることもありますから、再出品をした商品を見つけてくれる可能性も高いです。

そして結果的に、購入意欲が高いユーザーが「いいね!」をしてくれるでしょう。また一度商品が削除されてしまい、消えてしまうと、欲しいと思っているユーザーは焦ります。そこで見つけた商品に対しては、さらに買いたい気持ちになることもあるのです。また削除されたら買えなくなってしまうと思うからです。

より購入につながりやすい「いいね!」を獲得できると考えれば、再出品をするのは残念なことではなくなります。

メルカリにおける「いいね!」の考え方は、プラスとマイナスの両方があります。「いいね!」が付くのは商品を見てもらった証拠でもあるので、当然プラスに考えることができます。ただ、「いいね!」が付きすぎてしまった時のことも考えておくと、売りやすくなるのではないかと筆者は考えています。


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