おすすめ車窓ベストポイント(3ページ目)

関西の車窓から

この情景が見られるのもあとわずかだ

山陰本線は、どこをとっても旅情を感じる旅ができる。近畿という地域割なら、最近、改築に着手された餘部(あまるべ)鉄橋付近にとどめを刺す。目もくらむような真下に広がる集落を見下ろし、北には寒々とした日本海。空中を行く列車のようなスリルもある。

中国・四国の車窓から

土讃線のハイライト、大歩危小歩危あたりの絶景区間を行く

土讃線の琴平付近から高知あたりまでがハイライトだ。猪ノ鼻峠の山越え後、スイッチバックの坪尻駅を過ぎ、盆地へ下っていくときに吉野川を望む景観、再び山間部へ入って渓谷をたどり大歩危（おおぼけ）・小歩危（こぼけ）の奇観に見とれる。四国の背骨を越える山岳風景の中では、鉄橋の上にある土佐北川駅や新改駅のスイッチバックが目につき、変化に富んだ旅が続く。

九州の車窓から

阿蘇外輪山をバックに走る豊肥本線の普通列車

豊肥本線の阿蘇を望む車窓がオススメだ。外輪山の中へ入り、赤水から宮地にかけては、左に外輪山、右に阿蘇五岳を見ながら走る。赤茶けた山並が異様でアメリカ大西部を彷彿とさせる。阿蘇五岳のお釈迦様の寝姿のような山容が見渡せるのは、阿蘇駅を出てからである。