恋愛ブランクが空いてしまった……臆病になっているときはどうしたらいい?
「人を好きになるのが怖い」と思っているうちは、無理に恋しなくていい
恋は無理にするものではありません。しようと思わなくても、落ちてしまうものです。そして、「受け止められないと怖い」と思いながらも、ただただ相手のことを思ってしまうのです。つまり「人を好きになるのが怖い」と思っているうちは、そこまでの思いになる相手がまだいないということ。中には、「そんなことない! 私には好きな人がいるけど、怖いんだ」と感じる人もいるでしょう。そういう人は、「相手への愛情」よりも「自分のプライド」のほうが現段階で勝っているということなので、まだ“自己愛”に近い状態といえます。
本当に相手を好きになるということは、「ただ相手の幸せを願う状態」に近いもの。そして、そこまでの愛情を抱けるようになってこそ、相手といい関係が築けるようになるのです。逆を言えば、「自分のプライド」のほうが勝っているうちは、恋愛がうまくいかない(=恐れているような結果になってしまう)可能性が高いということなのかもしれません。
まずは、自分をきちんと愛そう
「人を好きになるのが怖い」と思っている人は、潜在意識に「相手に受け止められないと、自分は価値がない人間だと感じるのが怖い」という思いが隠れています。そう思う時点で、まず、自分のことをきちんと愛せていません。自分を愛せていない人は、相手のことを愛せるような余裕はもてないので、恋愛がうまくいきにくくなってしまいます。だから、まずは「自分を愛せるようになる」ことが重要です。
「自分を愛する」というのは、「たとえ世界中の人が自分の敵になろうが、自分は自己を信じ、味方となり、絶対に見放さない」と思えるようになること。そして、たとえ欠点があっても、“そんな自分”を受け止め、その上で「成長し、魅力を磨けばいい(=欠点を直していけばいい)」と考えられるようになることです。
逆に、自分に欠点があって、その部分が嫌いであるにもかかわらず、見て見ぬふりをしたり、無理やり肯定したり(その代わり、社会や環境や相手のせいにしたり)していたら、いつまで経っても幸せになれないし、本当の意味で自分を愛せているとはいえません。
例えば、本当に我が子を愛している親が、子どもの欠点を見て見ぬふりをして、「かわいいね。かわいいね」と甘やかすでしょうか? そんなことはしないですよね。もちろん我が子だから、欠点があろうが愛してはいるのだけど、「その欠点は直したほうがいいよ」と根気よく教えていくものでしょう。それを、自分自身にもできるようになったほうがいいのです。
本気で愛したときは、たとえ片思いでも楽しい
究極的なことを言ってしまうと、人を本気で愛したときは、たとえ片思いでも楽しい場合があります。なぜなら、本当の愛とは「相手の幸せこそ、自分の幸せ」と思えるようになることだからです。逆に、極端な例ですが、「相手が自分のものにならないのであれば、不幸になれ」と思うような人は、相手のことを愛してなんていないでしょう。「自分が幸せになるために、相手を利用したい」と思っているだけなのです。これでは、恋愛はうまくいかないでしょう。
もちろん生身の人間が、100%純度の愛情を持つのは、かなり難しいことです。でも、それに近づけるほど本気で愛する人ができたときには、それだけで幸せな気持ちでいられるものです。なぜなら、自分の心の中に「愛(=幸せ物質)が増える」から。
「自己愛の延長の恋」は、すればするほど苦しく、逆に「本物の愛」は近づけば近づくほど幸せになれるものです。どうせ、恋をするなら、それくらいの愛情を抱けるようになったほうがいいし、それができる自分になるまで、まずは、とことん自分を愛してみてはいかがでしょうか?
自分を愛せる人になって(=どんな自分も受け止められるようになって)、さらに“別に恋をする気がなくても、なぜだか気になって仕方ない相手(=本気で好きな相手)”と出会ったときには、アプローチの仕方が自然と変わります。少なくとも、保身の行動をとることはしないでしょう。
そのほうが、恋愛の成就率も高まると思いますよ。