ディーゼル中心の北海道の特急列車

スーパー北斗
札幌~函館を結ぶ「スーパー北斗」。この手の車両の先頭部貫通ドアの窓は知る人ぞ知る「前面展望スペース」だ
札幌を起点に道内のネットワークを形成する。函館へ向かう「スーパー北斗」、釧路へ向かう「スーパーおおぞら」、稚内へ向かう「スーパー宗谷」が代表的な列車で、すべてディーゼル特急だ。

これらの特急は、振り子装置を利かせ、カーヴでも高速で走り抜け、最高時速130キロと大変に速い。いずれも、普通車とグリーン車からなる標準的な編成でゆとりのスペースはない。


スーパー宗谷前面展望
稚内へ向かう「スーパー宗谷」の前面展望。架線のない非電化区間は、ひろびろした大空を遮るものなく眺められる
但し、先頭車の運転台下の貫通ドアは、知る人ぞ知る「前面展望スペース」で、鉄道ファンを中心に愛用者がいる。まっすぐに延びる線路、広々とした大地の上に広がる大空は、雄大な北海道の象徴だ。線路の上に架線のない非電化区間を走るディーゼルカーだからこそ、遮るもののない広々とした大地を感じ取ることができる。

ほかに網走へ向かう「オホーツク」があるが、これはオーソドックスな国鉄時代からの車両で石北本線の線形が良くないので、のんびり走っている。

北海道の電車特急
「スーパーかむい」の一部と「すずらん」(札幌~室蘭)に使われる電車特急。「スーパーかむい」用の新しい車両の登場で影が薄くなったが、快適に過ごせる車両である
また、札幌~旭川を結ぶ電車特急「スーパーかむい」があり、これは都市間輸送に活躍している。平坦地を走るので絶景はないが、広々とした田園風景は、さすが北海道だ。この電車の一部の列車は、札幌で進行方向を変えて、そのまま札幌~新千歳空港間は快速「エアポート」として運転される。新千歳空港と札幌の間で鉄道を利用するときに、この車両にあたれば特急券なしで乗れるわけだから、ラッキーと言えるだろう。

苫小牧・函館方面への「スーパー北斗」、トマム・帯広・釧路方面への「スーパーおおぞら」に航空機から乗り継ぐ場合は、新千歳空港駅から南千歳まで一駅だけ快速「エアポート」に乗り、降りたホームの反対側に到着する列車を待てばよい。階段を上り下りしなくてもすむようになっている。

新幹線ネットワークを補完する東北の特急列車

つがる
道路が凍結しても特急列車は定時運行だ。雪国にあっては特急列車は頼もしい存在でもある。弘前に到着した特急「つがる」
いなほ
大小の奇岩が並ぶ日本海の景観は見飽きることがない。旧国鉄時代からの車両なので、そろそろ新車が欲しいところ。新潟~酒田間なら、不定期列車だが、テーブル席もある観光列車の快速「きらきらうえつ」がオススメだ
新幹線が発達しているので、それを補完する役目が在来線特急である。八戸(東北新幹線終着)から青森を経て函館へ向かう「スーパー白鳥」、弘前へ行く「つがる」、新潟(上越新幹線)から日本海沿いに酒田、秋田、青森へ向かう「いなほ」などである。「スーパー白鳥」で通過する青函トンネル、「つがる」の車窓から眺める岩木山やリンゴ畑、「いなほ」の車窓に展開する「笹川流れ」を中心とした日本海の絶景が見どころだ。