9月15日発売予定「BALMUDA The Toaster Pro」。価格は3万5200円
同社が2015年に発売した前モデルの「BALMUDA The Toaster」は、高級トースターブームをつくった人気アイテム。小さなカップに入れた5ccの水を本体上部の給水口に入れ、庫内にスチームを充満。細かな温度制御で焼くトーストは、外がサクサク中はもっちりと焼き上げます。「チーズトーストモード」「クロワッサンモード」「フランスパンモード」などがあり、それぞれのパンをおいしく焼き上げます。パン屋さんで買ってきたパンを、BALMUDA The Toasterで「リベイク」(温めること)すると、まるで焼きたてのような風味と食感が復活するのも魅力。韓国では「死んだパンをよみがえらせるトースター」などと呼ばれているそうです。 それから7年。2022年9月15日発売予定の新製品「BALMUDA The Toaster Pro」は、仕上げ焼き専用の「サラマンダーモード」を追加しました。価格は3万5200円、9月1日から予約販売を開始します。メディア向け体験会に参加し、「BALMUDA The Toaster Pro」で焼いた料理をひと足先に試食をしてきました。
焦げ目をつけて仕上げる「サラマンダーモード」
サラマンダーとは、レストランやホテルの厨房などで仕上げに使用されるプロ用の調理器具のこと。そこから発想を得て開発された「サラマンダーモード」は火力を上ヒーターに集中させるモードです。一般的なトースターは上下のヒーターで交互に温度制御をしていますが、サラマンダーモードの場合は、上のヒーターのみで加熱し、最高出力をできるだけ長く持続するよう制御しています。
使い方は、バタートーストなら2分30秒トーストモードで焼いた後、30秒サラマンダーモードで加熱し表面を仕上げます。
・「サラマンダーモード」なら、さらに表面の香ばしさがアップ
普通のバタートーストでも充分サクっとした食感がおいしいのですが、「サラマンダーモード」を使うと、さらに表面の香ばしさが増します。ザクッとした歯応えとふわっとした中身の食感の対比が楽しいです。
「一般的なグリルの場合は料理の表面だけでなく中まで温まりますが、サラマンダーモードの場合は料理の上の部分だけを集中して火入れします。そのため、表面には焼き色がついても料理の中まで火を通さず、食感が損なわれません」(バルミューダ担当者)とのことで、あくまで最後の仕上げに焼き目を付ける使い方をします。
・魚介の調理で「サラマンダーモード」の魅力を実感
「サラマンダーモード」の魅力を実感したのが魚介の調理です。牡蠣や海老を「クラシックモード」(200℃で4~5分)で焼いたあと、最後に「サラマンダーモード」で1分で仕上げました。
・海老はプリプリ食感&ジューシーな仕上がり
魚介は火を通しすぎると身が固くなったり、パサついてしまいがち。しかし、試食した海老はプリプリとした食感とジューシーな仕上がりと、こんがりとした焼き色が楽しめました。
最後の仕上げを自分で決められる。卓上で飲みながら焼きたい!
共働きの増加などにより、調理家電は「簡単」「ほったらかし」「家電におかませ」などの機能が人気ですが、今回の「BALMUDA The Toaster Pro」はそれとは少し方向性が違う調理家電です。体験会の席上で同社の寺尾玄社長はProと名付けた理由を「BALMUDA The Toasterでは、食べる喜びをトースターを通じて世の中に提供しました。BALMUDA The Toaster Proは、それに加えてプロが味わう、作る喜びを提案しています」と話していました。
「サラマンダーモード」の時間設定は1分から最大3分。バタートーストのレシピで紹介された30秒という設定はありません。時間設定はできますが、最後は火入れの様子を見ながら自分で丁度いいところでストップするというわけです。「(調理工程の)最後に自身で調整して自分だけの好みに仕上げる。これがつくる喜びだと考えています」(寺尾社長)
サラマンダーモードを使う時は庫内が一気に明るくなるので、中の様子がよく分かります。ピザを焼く時などは、熱でぷくぷくと踊るチーズの様子も分かるくらいでした。焦げ目などの様子をみながら「ここだ!」と自分が思うタイミングで料理を取り出すと、なんだか自分の料理の腕がちょっと上がったような気がします。これが寺尾社長が言う「つくる喜び」なのかもしれません。もちろん、ちょっとの時間差で焦げすぎるなど理想と違う仕上がりになることもありますが、それもまた手作りの楽しみではないでしょうか。
個人的には、テーブルの上に出して、焼き色を調節しながらどんどん焼いて、焼き上がり次第食べていく……。そんなゆるく楽しむ家飲みや団らんの傍らで使いたいアイテムだと思いました。 これからの季節はグラタンの仕上げやオニオングラタンスープなども楽しめそうです。炙りサーモンなども家庭で作れそうですね。焼き色や焦げ目を上手に付けられると、見た目だけでなく香りや食感もワンランクアップします。どんな料理ができるか、もっと使って試してみたいと思うトースターでした。
「BALMUDA The Toaster Pro」の主な仕様
BALMUDA The Toaster Proの本体サイズは357×324×210ミリ(幅×奥行き×高さ)、運転モードは1.トーストモード/2.チーズトーストモード/3.フランスパンモード/4.クロワッサンモード/5.クラシックモード(170、200、230°C)/6.サラマンダーモード。定格消費電力は1300W。カラーはブラック。 BALMUDA The Toaster Proの本体サイズは357×324×210ミリ(幅×奥行き×高さ)、運転モードは1.トーストモード/2.チーズトーストモード/3.フランスパンモード/4.クロワッサンモード/5.クラシックモード(170、200、230°C)/6.サラマンダーモード。定格消費電力は1300W。カラーはブラック。・既存の「BALMUDA The Toaster」と合わせて2ラインアップで展開 既存のBALMUDA The Toasterは併売していくため、2ラインアップで販売していきます。