島田佳奈の恋愛コラム

あんなに好きだったのに気持ち悪い…「蛙化現象」は大人の婚活にも!

「蛙化現象」とは、ずっと好きだった相手と両思いになった途端、熱が冷めてしまう現象のこと。あんなに好きだったのに、なぜ今まで「好きだった相手」が、蛙のように「気持ち悪い存在」にしか見えなくなってしまうのでしょうか。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

  • Comment Page Icon

「蛙化現象」は大人の婚活にも? あんなに好きだったのに……

「蛙化現象」は大人の婚活でも起こりやすい。

「蛙化現象」は大人の婚活でも起こりやすい。


「蛙化現象」とは、ずっと好きだった相手と両思いになった途端、熱が冷めてしまう現象のこと。冷めるどころか「生理的に無理」と思うほど真逆の感情になることを、グリム童話『かえるの王さま』に例えて「蛙化現象」と若者の間で呼ばれるようになりました(実際の物語は、魔法が解けて蛙から王子様になりますが、蛙化はその逆です)。

なぜ今まで「好きだった相手」が、蛙のように「気持ち悪い存在」にしか見えなくなってしまうのでしょうか。
 
<目次>
   

熱しやすく冷めやすい「蛙化現象」は誰にでも起こる

蛙化現象は、出会ってから順調に交際へと発展した相手には起こりにくいもの。むしろ、恋人になる前段階としての「片思いしていた期間」「親しくなる前の期間」が災いしているともいえます。

「こんな人だったっけ?」と、知っているはずの彼がまるで別人のように見えてしまうのは、ひとえにあなたの「思い込み」が原因。遠目で見ているうちはどんなにイケメンでも、接近しなければ気づかないポイント(外見や性格や癖)はたくさんあります。その中に「絶対に無理」なものを見つけてしまったら、もうこれまでの「好き」が回復することはないでしょう。

婚活中においても、たとえばマッチングからリアルに会うまでの期間が長くなると、蛙化現象が起こりやすくなります。その原因は、相手の写真やプロフィール、メッセージの文章や電話の声といった「限られた情報」だけで、勝手なイメージを思い描いてしまうから。

仮に福山雅治さんのようなイケボだったら、相手は騙したつもりがなくても勝手にイケメン像を想像し、会ったときに蛙化……となってしまうかもしれません。もちろん、中には写真が詐欺レベルにイケメンだったり、プロフィール情報を盛りすぎていたり、リアルと剥離しているケースもあります。相手が盛っている以上、こちらが期待しすぎるのも無理もないことですが「こんなイケメン、マッチングアプリにいるはずがない」と警戒する冷静さも必要です。

蛙化現象は、誰でも起こす可能性があります。ただし、恋愛経験を積めば、次第に起こしにくくなるもの。なぜなら蛙化現象は「恋愛経験が浅い」ことが大きな原因だからです。
 

蛙化現象を起こすのは、妄想力を働かせすぎるから

恋愛経験が浅いうちほど「恋に恋する」状態になりがち。等身大の相手を正視しないまま、わずかな情報のみで「きっと彼は〇〇なはず」と先入観を抱いてしまいます。また、デートにも慣れていない恋愛初心者な人は、ドラマや恋愛本の影響をうのみにしがち。俳優のような外見や、ハートをくすぐるセリフやアクションなど「理想のイケメン」を基準にしてしまうため、現実をなかなか受け入れられません。

「スネ毛や指毛が生えているとか、ありえない!」
「デートに誘ってきたくせにノープランだなんて、信じられない!」

そんな理由で冷めてしまったら、多くの男性は恋愛対象から外れてしまうでしょう。

恋愛初心者の場合、好きになってすぐは「あばたもエクボ」状態になりがち。それが悪いとは言いませんが、冷静さを取り戻した途端、今まで気づかなかったところに目が行き萎えてしまうのが、蛙化の原因です。

想像力が豊かな人、別の言い方をすれば「妄想しがち」な人は特に、恋心が芽生えた段階で親友など第三者の意見を聞いてみましょう。冷静なアドバイスをもらうことで、暴走する脳内にブレーキをかけられます。
 

「目の前の彼」がすべて……蛙化対策は「慣れる」こと!

大人の婚活で蛙化現象が起きてしまうのは、年齢に見合った恋愛経験がない人に出会う確率が高いから。そもそも出会う確率が高いのは、自分とレベルの近い相手です。つまり相手の男性も、恋愛上級者とは限りません。

中には、モテて女性慣れしている男性(モテメン)と出会い、恋愛に発展する可能性もあるでしょう。モテメンはきっと、妄想を裏切らない振る舞いをしてくれると思います。蛙化現象も起こらず恋愛感情がヒートアップする一方、他の女性の影がチラついたり、不安がつのり「こんなモテメンが私を好きになるはずがない」と疑心暗鬼になったりします。実にややこしいですね。

どんなにイケメンでも、イケメンかと思いきやブサメンだったとしても、出会って親しくなった目の前にいる男性が、あなたと縁があった相手です。

未知数な恋愛的要素は、ちょっとした会話やコミュニケーションで盛り上がったり冷めたりしても不思議ではありません。株価のごとく、上下する感情が「高めキープ」でいられるよう、愛情をいろんな形で伝え、相手からの愛情を見逃さず受け取ること──それが、恋人同士のお付き合いというものです。

蛙化現象を避けるためには、相手の欠点より魅力を1つでも多く見つけるよう心がけること。同様に、相手からガッカリされないよう、あなた自身も魅力アップを心がけて。特に婚活では短期間に多くの男性と出会うことができます。何人もの相手とデートを経験すれば、次第にむやみな妄想(期待)を抱かなくなるでしょう。

夢を見なければ、目を覚ましてガッカリすることもありません。はじめから等身大の相手を見る冷静さを保てれば、選ぶ相手を間違えないはず。恐れず何度でも恋をしましょう!

【関連記事】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます