9月に買ってはいけない業種は?
9月は、3月決算企業の中間決算に向けた売りが彼岸(9月23日の秋分の日前後各3日)の頃に集中し、「彼岸底」と呼ばれています。そんな9月相場の中でも特に下がりやすい傾向がある業種を、過去のデータを使って調べてみました。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:日経平均採用銘柄(225銘柄)
検証期間:2000年1月1日~2022年7月31日
1銘柄当たりの投資金額:20万円
買い条件:8月末の最終営業日の寄り付きで買い
売り条件:25日経過後の当日に引け成りで売り
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このように、8月末に特定の業種の銘柄を全て購入し、25日経過後に売却するというルールで、検証を行いました。
9月相場で特に低調だった3業種
検証の結果、冷え込みがちな9月相場でも、特に下落傾向が強かったのは以下の3業種でした。■その1:パルプ・紙(2銘柄)
- 勝率:35.48%
- 勝ち数:11回
- 負け数:20回
- 引き分け数:1回
- 平均損益(円):-772円 平均損益(率):-0.39%
- 平均利益(円):13,497円 平均利益(率):6.75%
- 平均損失(円):-8,658円 平均損失(率):-4.33%
- 合計損益(円):-24,693円 合計損益(率):-12.35%
- 合計利益(円):148,467円 合計利益(率):74.24%
- 合計損失(円):-173,160円 合計損失(率):-86.58%
- PF(プロフィット・ファクター):0.857
- 平均保持日数:26.69日
■その2:空運(1銘柄)
- 勝率:40.91%
- 勝ち数:9回
- 負け数:13回
- 引き分け数:0回
- 平均損益(円):-4,005円 平均損益(率):-2.00%
- 平均利益(円):6,378円 平均利益(率):3.19%
- 平均損失(円):-11,193円 平均損失(率):-5.60%
- 合計損益(円):-88,109円 合計損益(率):-44.05%
- 合計利益(円):57,398円 合計利益(率):28.70%
- 合計損失(円):-145,507円 合計損失(率):-72.76%
- PF(プロフィット・ファクター):0.394
- 平均保持日数:26.64日
■その3:その他金融(1銘柄)
- 勝率:43.18%
- 勝ち数:19回
- 負け数:25回
- 引き分け数:0回
- 平均損益(円):-1,184円 平均損益(率):-0.59%
- 平均利益(円):10,213円 平均利益(率):5.11%
- 平均損失(円):-9,846円 平均損失(率):-4.92%
- 合計損益(円):-52,105円 合計損益(率):-26.05%
- 合計利益(円):194,051円 合計利益(率):97.03%
- 合計損失(円):-246,156円 合計損失(率):-123.08%
- PF(プロフィット・ファクター):0.788
- 平均保持日数:26.64日
検証結果を見てみるとどれも勝率が50%を切っており、1トレードあたりの平均損益がマイナスになっています。したがって、「パルプ・紙」「空輸」「その他金融」の3業種は、特に下がりやすい傾向があると判断できるでしょう。
9月低成績銘柄ランキング
では最後に、これらの業種の銘柄の中でも、9月相場で特に成績が不調だった個別銘柄をランキング形式でご紹介します。 9月相場では、「王子ホールディングス<3861>」が最も勝率が低く、「日本通運<9062>」「ANAホールディングス<9202>」「ヤマトホールディングス<9064>」が続いています。これらの銘柄は、9月相場において冷え込みやすい銘柄だといえるため、売買する際には注意が必要です。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします)