オリジナル部材「PRIME WOOD」の製造を担う住友林業クレスト
住友林業といえば、木にこだわった家づくりで人気の高い住宅メーカーです。その内装で使われているのが、国内や世界の銘木を活かした「PRIME WOOD」。住友林業が提供する高品質部材です。
住友林業の銘木の調達力と、優れた職人の技術によって生まれるハイグレードな内装部材「PRIME WOOD」
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「私たちは住友林業グループの一員として、『PRIME WOOD』の開発や製造を担っています。床やドアなどは、お客様の肌に毎日触れるもの。家づくりにおいて、内装部材の触り心地や品質は住みやすさを左右するとても重要なポイントです」と話すのは、住友林業クレスト株式会社の商品開発担当(以下コメントもすべて同じ)
森林経営から木材・建材の流通および製造、住宅建築など、「木」を活かして人々の暮らしに関わるあらゆるサービスを提供している住友林業グループの総合力を発揮し、「商品の開発」「木材の調達」「部材の製造」を一貫して行っていることが、大きな強みになっています。
「住友林業の担当者とミーティングを重ね、お客様が求めている事やトレンドなどをキャッチします。グループの連携を大切にして互いの意見を出し合い、スピード感も持ちながら内装部材の開発を進めています」
「PRIME WOOD」がふんだんに使われた住友林業の家
木の特性を見抜き、活かす知識と技術
住友林業クレストには、多くの知識と経験を積んだ木のスペシャリストが揃っています。
「木は生きものですから、反る・割れる・変色するなどのトラブルが生じやすい素材です。ウォルナットやオーク、チークなど12種ほどの樹種を扱っていますが、同じ樹種でも個性はさまざま。最良の状態で加工するのは、知識と経験が必要になってきます。
製造工程で特にこだわっているのは、塗装前の木の状態を把握することです。木の特性を見抜き、下地をいかにきれいに仕上げるかで製品の仕上がりも変わります。最も重要な工程
といえるでしょう。部材は均一でなければならないので、経験を積んだ人の手と、最新鋭の加工機械を活用して製造しています」
木を熟知したプロフェッショナル
■自然素材と向き合う難しさ
最近は国産材が人気で、特に節のあるデザインが魅力のナラ材が注目されています。
「ナラ材は、調達が難しい、木が細くて硬い、節が多いなど、非常に扱いが難しい樹種です。調達や加工では様々な課題がありましたが、節の部分を手作業で埋めるなどの加工をして、自然で風合いのいい部材に仕上げました。流行に敏感なお客様に好評で、トレンドに応えることができ、うれしかったですね」
国内だけでなく、海外でも評価の高い日本のナラ材
■木の質感を活かす仕上がりへのこだわり
「塗料には、いろいろな種類があります。ウレタンの塗料は扱いやすいですが、表面に膜が出来て木の質感を感じにくいと思われる方もいます。オイル塗装は質感が良く、仕上がりが美しい反面、ウレタン塗装と比較すると、水に弱い、傷や汚れがつきやすい、滑りやすいなど、お客様の生活上でのデメリットもあります。
住友林業クレストでは、そのデメリットを可能な限り克服するべく、塗料メーカーと共同で塗装用のオイルを開発。納得がいくまでこだわり、木の質感を十分に感じていただけるオイル塗装のフロアができました」
次のページでは、各部材のこだわりや工夫について紹介します >>
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