亀山早苗の恋愛コラム

待望の第一子誕生に大喜びだったのに?妻が聞いてしまった、近ごろ様子がおかしい夫の独り言

結婚して8年、待望の第一子誕生に大喜び“だった”夫。けれど1年もたたないうちに、夫の様子がどうもおかしい。おむつ替えをする夫がなにやらぶつぶつと独り言を言っているのだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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子どもができると夫婦関係にも微妙な変化が訪れがちだ。ふたりでひとりを育てていくのが一般的だが、そこは子への情熱にもいくらか差はあるかもしれない。
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最初は夫も情熱的だったけれど

「うちは結婚して8年たって、ようやく授かったんです。私は39歳、夫は40歳。当然、ふたりとも大喜びでした」

そう言うのはリナさんだ。現在、生まれた娘は生後7カ月になる。「食べちゃいたいほどかわいい。この子のためなら何でもできる」とリナさんは相好を崩す。

今は育休中のリナさんが主に娘のめんどうをみているが、コロナ禍で週2日程度の勤務になっている夫も、極力、育児に家事にとがんばっていた。

「ところがここ2カ月くらいでしょうか、夫の様子が微妙でして(笑)。前は競っておむつを替えたりしていたのに、今は私の手が塞がっていればやる、という感じ。決して冷たいわけではないんだけど、率先してめんどうをみる感じではなくなってきたんです」

何かおかしいと思っていたリナさん、つい先日、夫がおむつを替えているとき、ぶつぶつと独り言を言っているのを聞いてしまった。夫はリナさんがいないと思っていたようだ。

「キミはいいよね、いつだってママが駆けつけてくれて甘やかしてくれて。オレだってママのこと、大好きなんだよ。だけど最近、ママ、冷たいんだよね……そんなことをつぶやきながらおむつを替えているわけです。もうおかしくてたまらなかった。だけどその後、あの言葉は夫の本音なのかもしれないなと思ったんです」

夫は大人だから、何があっても自分のことは自分でできる。だが、生まれたばかりの娘は自分が守るしかない。それを重視したリナさんは、いついかなるときも娘から目を離さなかった。たとえ夫が話しかけてきても、目は常に娘のことを見ていた。

「もしかしたら、夫は寂しかったのかもしれないな、と。だけど娘に嫉妬して寂しいなんて言えないでしょうから、ストレスがたまっているのかもと想像しました」

甘ったれてるんじゃないと一喝したいところだが、リナさんはそうはしなかった。夫の気持ちを思いやったのだ。
 

素直になればいいのに……

ただ、そこでストレートに夫に優しくする選択肢はなかった。

「私は大人同士として夫と歩んでいきたい。夫を長男のように扱うのは嫌だったんです。うちの母と父が、母と息子のような関係だったので、ああいう風にはなるまいと思っていました。父は母に甘えているくせに居丈高になる。依存しながら威張る最悪のパターンでした。だから夫には大人としての自覚、パートナーとしての気持ちを固めてほしかった」

あるとき、夫にそんな話をしてみた。大人同士として素敵なパートナーシップを築きたい、昔ながらの夫婦関係からは脱却したい。だから私を「ママ」と呼ばないでねと夫に言った。

「すると夫は、『子どもがかわいいのはわかるけど、きみは僕の妻だよね』と言い出しました。育休中なんだから、もっと夫である自分の世話をしてくれてもいいのではないか、と言いたかったようです。『まさかオレのめんどうをみろなんて言わないよね』と私が先回りしたので、夫は何も言えなくなったみたいですが。夫に『古くさい男女の概念にとらわれた人ではないはずだ』とも言いました。逆にそれがプレッシャーになってしまったのか、実際にめんどうをみてもらえないことがショックだったのか、それ以来、夫は何かといじけるようになったんです」

最近は離乳食作りが楽しくてたまらないとリナさんは言う。だが夫は「オレの食事もそのくらい手をかけてくれればな……」とつぶやく。それが彼女をイラッとさせることが増えてきた。

「だから大人でしょってつい言ってしまう。すると夫はまたいじける。威張ったり怒ったりするタイプではないんですが、いったんいじけるとけっこう長くて(笑)。どうして親目線になれないんだろう」

男性が親になるには時間がかかると言う説もあるが、「大人なんだから」というリナさんの言葉に、夫へのあらゆる願いが込められているような気がしてならない。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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