6月10日より、日本は観光目的の入国を条件付きで開始しました。国境は徐々に再開されているものの、「海外へ本当にいけるの?」「行く場合に必要なものや注意点は?」など、実際の計画では気になることがたくさん。今回はニュージーランドへの旅(2022年5月28日~6月2日)を例に、最新の海外渡航状況を紹介します。
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成田空港から首都オークランドまではニュージーランド航空の直行便で約11時間

 

実は観光客ウェルカムのニュージーランド

オミクロン株の発生前、ニュージーランドは最も厳しい基準を持つ国のひとつで鎖国状態でした。そのイメージから「観光目的での渡航OK」ということを知らない人も多いのでは?

実は安全安心に配慮しながら、観光客の受け入れを開始しており、サマーシーズンとなる年末年始に向けて入国条件の緩和が続いています。

6月21日からは、筆者が訪れた際に苦慮した「出国前の新型コロナウイルスの陰性証明」が不要となり、ニュージーランドへの旅のハードルが大幅に下がりました。
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今回訪れたのは南島のクイーンズタウンと、ニュージーランドの玄関口となる北島のオークランド

 

事前:渡航に際してすべきことは?(2022年6月末日時点)

そうはいってもコロナ禍。以前から追加となった手続きもあります。日本人観光客が、ニュージーランド渡航に際して必要な事前準備は以下3つです。
 
  1. ワクチン接種証明の取得(2回以上接種が必要→2の申告書にアップロード)
  2. 旅行申告書(NZTD)の提出
  3. NZeTA(電子渡航認証)の取得(&国際訪問者保護観光税の支払い)
※詳細はニュージーランド政府観光局のサイトでご確認ください

2の旅行申告書(NZTD)は、最近の渡航履歴やCOVID-19関連の予防接種を渡航前に申請するもので、コロナ禍で新たに必要となった手続きです。

申請書は英語で、コロナに関する質問など、なかなかの難易度。ワクチンの接種証明のアップロードがうまくいかず心が折れそうになったことも。翻訳サイトなどを駆使してなんとか申請・受理されると、出入国に必要となる渡航パス(Traveller Pass)がQRコードで付与されます。

多くの国がこういった電子申告書やアプリでの申請などを採用していますが、その仕様によっては、言葉の壁も重なり海外へ行く最初の関門になりそうです。

3のNZeTA(電子渡航認証)は、米国のESTAと同様、ビザ免除システムです。写真のアップロードなどがあるので、パソコンよりスマホのアプリで操作したほうが楽で、手数料も安くなります(パソコン12NZドル、アプリ9NZドル)。取得と同時に国際訪問者保護観光税(35NZドル)の支払いがあるので、驚かないようにしてください。

なお、ESTAでは偽サイトなどもあり、「手続きしたのが偽サイトで飛行機に乗れない」などのトラブルも聞かれます。くれぐれも注意しましょう。

一連の事前準備について、英語やネット操作などが不安な方は、旅行会社の代行などを利用するのも一案です。
 

出国:知らない間に成田空港は進化していた

事前の手続きがクリアできていないと搭乗手続きはできません。反対に申請さえきちんとしていればスムーズ。ドキドキしながらニュージーランド空港のチェックイン。無事に荷物を預け、保安検査、出国手続きへと向かいます。
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久しぶりの成田空港は6月現在まだ静か。賑わう日はいつになるのか?

今回利用したのは成田空港第一ターミナルですが、驚くべきことに出国審査はすべて自動ゲートになっていました。自分でパスポートを読み取らせて操作をするのですが、利用者が少ないこともありとてもスムーズ。あっという間に出国です。
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航空会社のラウンジは休みのところも

注意が必要なのは、出国前も出国後もエアラインのラウンジや店舗がクローズ、あるいは短縮営業しているところが多いこと。本格的に旅の需要が戻るまでは多少不便があるかもしれません。買い物などはあらかじめ済ませておくのがいいでしょう。
 

機内:久しぶりの長時間フライト。マスクは着用が必要

東京成田から、ニュージーランドのオークランドまでは、ニュージーランド航空の直行便で約11時間、日本発は夕方となります。筆者が搭乗した機内は7~8割ほどの搭乗率で、スポーツ留学などの学生さんの姿もあり、想像よりも多い印象でした。なお、機内はマスク着用となります。

今回利用した座席は「エコノミースカイカウチ」というもの。エコノミークラスながら3席を利用、足元のフットレストをあげることでフラットな空間となりベッドのように寛げる、ニュージーランド航空のオリジナルとなります。
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敷きパットもあり、シートベルトも寝たままできて快適

畳敷きのようになるのでお子さま連れなどファミリーの利用も多く、使い方はいろいろ考えられそうです。
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「スカイカウチ」の価格は通常のエコノミー料金に、1人利用で片道8万円、2人利用で片道2万の追加料金が必要

 

入国:ニュージーランドへ到着。入国時に抗原検査キットが渡される

ニュージーランドの入国には、パスポートと事前に申請して付与された渡航パス(Traveller Pass)、機内で配られる入国カードが必要です。なお、農業国のニュージーランドは食べ物の持ち込みに制限がありますので、注意をしましょう。

降機して、入国手続きへ進むと、ニュージーランドは対面式でした。入国目的など簡単なやり取りの後、入国の許可が下りると、抗原検査キットが3つ入ったものを持っていくように指示されます。同時にニュージーランド政府から「検査をして結果を送信するように」というメールが到着しました。
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抗原検査の実施を促すメール(左)とクリックして表示される検査申告フォーマット(右)。申告フォーマットは日本語もあるので安心(冒頭はマオリ語のあいさつのため、翻訳がうまくされていません)

ニュージーランドでは入国して0~1日目と、5~6日目に、抗原検査をして結果を自己申告するのがルール。キットは予備も含めて3つ。今回は現地滞在が4日間だったため使ったのは1つだけ。利用しなかった抗原検査キットは持ち帰りOKで、筆者は帰国後に使用しました。
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抗原検査は鼻をぬぐう、日本でも一般的なタイプ。こちらは日本語案内はない

自分で検査をするため、流れがわかっていないと戸惑うことも。自治体で無料実施しているところも多いので、慣れるためにも出国前に日本で一度やっておくとスムーズです。
 

現地:滞在2日目で、早くも日本入国のためのPCR検査へ

冒頭でニュージーランドは不要になったと伝えた「出国前の新型コロナウイルスの陰性証明」。実は必要な国はまだ多く、日本もそのひとつです。日本への帰国には、搭乗の72時間以内にPCR検査を実施し、既定の項目が掲載された陰性証明を取得することが必要です(6月末時点)。

現地滞在4日間の筆者は、ニュージーランド入国2日目に早くも帰国のためにPCR検査を受けることに。ただ実は最初にかかった検査機関では日本の水準を満たした証明が出ないことが発覚、再度医療機関へ赴くことに。

日本入国に必要な陰性フォーマットについては、厚生労働省水際対策出国前検査証明書を確認の上、適切な機関で検査・証明をしてもらうことが必要です。こちらはどの国に渡航しても同じで、慣れない海外では思っている以上に大変です。旅行会社の海外支店では予約手配などを行っているので、利用するのも一案です。

<参考>
JTB
HIS NZ
  
NZ

MySOSアプリ画面。左が申請中、右が完了済みの画面。背景の色で日本での降機時に対応ルートが変わる

帰国の準備としてはもう1つ。検疫手続きの事前登録をするアプリMySOSをダウンロードし、案内に従い登録をしておく必要があります。ここで先に取得した72時間以内の陰性証明のアップロードが必要になります。日本語の説明があるので特に難しいことはありません。オークランドの搭乗手続きの際にも、陰性証明は必要なのでパスポートと一緒に保管しておくと安心です。
 

帰国:成田空港の入国の対応はスムーズ。ただし歩く!

日本の水際対策は、6月1日より緩和されました。滞在していた国(青・黄・赤の3つに分類)により対応が異なりますので、詳細はこちらをご覧ください。
NZ

成田空港で降機すると、何やら物々しい感じですが、一般の入国手続きはスムーズ

ニュージーランドは青色に分類されており、日本入国時の抗原検査や、待機などは必要ありません。つまりニュージーランドで出発72時間前に実施したPCR検査が陰性なら、自宅まで帰宅できるということ。

降機してからの所要時間は、検疫、入国審査、荷物を受け取り外に出るまで40分ほどで非常にスムーズ。当面は入国者数も制限されていることもあり、何時間もかかるということはなさそうです。

実際の流れですが、飛行機を降りるとMySOSの画面を見せて、色により振り分けがあります。後は流れにそって検疫を進めばOK。1つ注意としては、行ったり来たりと歩く距離が多いこと(※成田空港の場合)。機内持ち込み荷物が重たかったり、小さなお子さん連れやご年配の方はちょっと大変かもしれません。
 

結論:海外旅行はいつから? 2022年年末にはかなり復活の予感

ニュージーランドへの旅を通じて、まだまだ先だと思っていた海外旅行の環境が急速に整ってきたのを感じます。

2022年の夏は、まだ日本から海外旅行へという流れは、一部の地域、一部の人になりそうですが、年末には、ツアーなども含めて、かなり復活しそうな予感。

海外旅行を待ちわびていた方は、そろそろ情報収集、準備を始めてもよさそうです。たびレジに渡航したい国を登録しておくと、出入国を含めて現地の最新情報が届くので、便利です。

アフターコロナの海外旅行で筆者が大変だと感じた点は2つです。
  • 渡航に際しての事前の手続き(WEBでの各種申請、国によっては出国前のPCR検査の陰性証明が必要など)
  • 日本入国に必要な72時間以内のPCR等の陰性証明を海外で取得しなくてはいけない
徐々に緩和されるとは思いますが、現状は各国ごとに運用が異なり流動的です。サポートを受けられるツアーを利用するか、個人旅行でいく場合にも、渡航書類や海外でのPCR検査などは代行サービス等を利用した方が安心だと個人的には思います。

安全安心をお金で買うということも、しばらくは必要そうです。

<関連情報>
ニュージーランド政府観光局 
ニュージーランド航空
ニュージーランド航空 オークランドー成田路線の運航について
 
ニュージーランド

クイーンズタウンではセスナ遊覧も体験。プライスレスな海外旅行はもう間もなく!?



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