節約

“買ったときの靴箱”にそのまま収納はまずい!?「加水分解」から大切なスニーカーを守る保管方法

スニーカーやサンダルのソール部分がボロボロになってしまう「加水分解」。お気に入りの靴をこの加水分解から守るための保管方法をご紹介します。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約・家事・100円ショップガイド

「加水分解」から大切なスニーカーやサンダルを守るには?

加水分解したスニーカー

加水分解してしまったスニーカーのソール部分

大切に箱に入れて収納しておいたスニーカーやサンダルを履こうと思って開けたら、ソール部分がボロボロに砕け落ちていたという経験があるかたもいるのではないでしょうか。あまりにも変わり果てた姿に驚きと悲しみを感じたことでしょう。

これは経年劣化により「加水分解」してしまった現象です。この加水分解、100%ではないにしても収納方法によって起こしづらくすることができます。
 

そもそも「加水分解」とは?

そもそも加水分解とは、簡単にいうとある物質に水分が加わったことによって、その物質が分解されてしまう現象です。ポリウレタンやEVAといった素材のものは、経年劣化によって加水分解を起こします。

スニーカーやサンダルのソール部分がボロボロに崩れてしまっているのも、この加水分解になります。引き出しに入れっぱなしにしていたボールペンのグリップ部分がベタベタになっていたという経験があるかたもいるのではないかと思いますが、あれも加水分解です。
 

加水分解を防ぐために“やってはいけない”収納方法

加水分解させない収納

買ってきたときの箱に入れたままの収納は避けたい

それでは加水分解から大切なスニーカーやサンダルを守るには、どのように収納すればよいのでしょうか。

靴を買ったときの箱に入れて収納しているという人も少なくありません。しかし紙製の箱だと湿気が溜まって加水分解を起こしやすくなってしまいます。

また一日履いていた靴を、何も湿気対策せずにそのまま靴箱にしまうというのも避けたい行為。靴箱自体も湿気が溜まりやすい場所なので、加水分解を起こしやすくなってしまいます。
 

加水分解を防ぐためのスニーカーの収納方法

1日履いた靴は風通しの良い場所で除湿剤を入れて除湿する

1日履いた靴は風通しの良い場所で除湿剤を入れて湿気をとる

まず履いた靴は、最低1日は玄関の風通しがよいところに置き、中に除湿剤を入れるなどして徹底的に湿気をとりましょう。

箱に入れてしまう場合は、プラスチック製の容器などに除湿剤と一緒に入れて収納します。プラスチック製の容器だと通気性が悪いですが、周りの環境の湿気は吸いづらくなっています。ただし除湿剤を入れて靴箱の中をしっかり除湿する必要はあります。
加水分解させないための収納方法

加水分解させないための収納方法

除湿剤を入れてからも入れっぱなしにせず、頻繁に交換するか、繰り返し使えるものであればしっかり乾燥させてからまた入れましょう。複数個用意しておいて、乾燥させながら交互に使っていくのもよいでしょう。

除湿機があるご家庭であれば、靴を保管している棚や靴箱の前で定期的に運転することをおすすめします。

スニーカーやサンダルの保管には、一にも二にも「湿気」が敵。しっかりと除湿をしていくことで、加水分解する確率をさげることができます。せっかく買ったお気に入りのものは丁寧に除湿し保管してあげてください。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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