ネコが高齢になるとかかってくるお金とは?
ネコが高齢になるとかかるお金とは? 時間とお金の負担も重くのしかかります
私が飼っているネコたちは、17~20歳になるまではとても元気でした。しかし、どのネコもその年齢あたりから、高齢ネコ特有の病気にかかり、目が離せない状態になりました。この時期は、日々のネコの看病にかかる時間とお金の負担も、重く肩にのしかかります。しかし、ネコの晩年を安らかなものにするには、ヒトの都合もありますが、ネコのことをよく考えてあげることが必要です。今回は、高齢ネコが病気にかかる前に準備すること、老ネコが病気になったとき、どんなお金がかかるのかをまとめます。
過去4年間の我が家の高齢ネコの療養履歴
我が家で、ネコの本格的な療養がはじまったのは2018年3月。当時17歳のネコが、「甲状腺機能亢進症」と診断されたときからです。続いて、別の21歳のネコが「慢性腎不全」となりました。この2匹のネコは、1~2年の療養を経て亡くなりました。その後、やはり18歳になったネコが慢性腎不全となり、現在治療中です。今の段階で、病気のネコを抱えた期間は4年となりました。高齢ネコが病気になる前に準備しておいたほうがいいこと
目の前にいるネコとは、いつまでも元気で一緒にいられる、というおかしな思い込みを持っていたときに、病気が発覚しました。ネコが病気だとわかったときは、病気になったことに対する悲しみ、治療にかかるお金に対する不安、なんとか完治できないものか、この先、頻繁な通院ができるかどうか等々、いろんな心配が湧き上がり動揺しました。というのは、私自身が、ネコの晩年をどのようなものにするか具体的なイメージを持っていなかったからだと思います。どんな生き物も、あたりまえに老・衰・死は訪れるものです。飼い主の責任として、ネコが高齢期となる12~13歳ごろから、実際にネコが病気になったときを想定し、以下のような情報を整理しておけばよかったと反省しました。
●ネコの高齢期・準備と心構え
1. どこの動物病院に連れて行くのか?
2. 頻繁に通院することができるか?
3. どんな病気にかかる可能性があるのか?
4. 治療費はどうするか?
高齢ネコが病気になったら、かかってくるお金4つ
高齢ネコが病気になったら、治療費だけではなく、日々の生活の質を維持するため、ネコに合わせたモノ・コトが必要になります。ここでは、我が家のネコたちにかかった主なお金を紹介します。どの程度の金額が必要となるかは、飼い主さん次第の部分があります。金額はあくまで目安と考え、もしもの状況を考える場合のヒントにしてみてください。【1】食事のお金
ネコが元気なときは、決まったキャットフードを決まった量与えるため、毎月、必要となる金額は決まっています。しかし病気を患ったネコの場合、好き嫌いが激しくなる傾向にあります。そのため、いつものドライフード以外に、ウェットフードを何種類も買いそろえることになります。また、ぬるま湯で溶く粉タイプのもの、ちゅーるなどのおやつも準備しておきます。通常よりも2~3倍の食事代が必要になる場合もあります。
【2】治療のお金
老ネコ特有の病気になれば、少なくとも週に1~2回、多くなれば毎日点滴が必要になります。点滴は、継続的に行うものです。飼い主にとっては、頻繁な通院が負担になることもあります。診療時間が長いか、対応に融通が利く動物病院を探しておくのがよいです。
点滴の治療費は「2000~3000円×回数」となり、通院が多ければ、その分負担が増えます。それ以外に、検査代、薬代も必要になります。準備としては、ペット用の貯金をしておく、ペット保険などに加入するなどの方法があります。
【3】環境を整えるお金
病気のネコにとって、暑さ寒さは大敵です。夏・冬はもちろん、季節の変わり目の寒暖差の影響でたちまち体調を壊す場合があります。ネコが快適に過ごせるよう、夏・冬ともに、室温は24~26℃ほどに設定しておく必要があります。また、ペットカーペット、湯たんぽなどは、夏、エアコンでの冷えすぎを予防することができるアイテムです。寒い時期だけでなく、一年中準備しておくと安心です。なお、S~Mサイズのペットカーペットは約2000~3000円。電気代については、部屋の広さ、使用エアコンで違いがあります。
【4】ペットシート・ペット用おむつ
老ネコになると、足腰が弱り、トイレに行くまでの間に粗相することもあります。ペット用のおむつをはかせることもありますが、ネコがストレスを感じた場合はやめ、ペットシートを部屋中に敷き詰めることで対応する場合もあります。消耗品であり、使用頻度により違いが出ますが、3000~5000円プラスとなるでしょう。