「沖縄復帰50周年記念貨幣」をコイン収集マニアが解説
沖縄復帰50周年を記念した金貨と銀貨が発売される
1972年5月15日に沖縄が日本に復帰してから50年が経過しました。これを記念して「沖縄復帰50周年記念貨幣」が独立行政法人造幣局から発行されます。今回発売される記念貨幣は、1万円金貨と1000円銀貨です。いずれも表面デザインに首里城正殿が採用されています。
沖縄復帰50周年記念貨幣のデザイン(財務省プレスリリースより)
1000円銀貨は、純銀31.1グラムを使用。表面は首里城正殿と沖縄県の県鳥であるノグチゲラと県花であるデイゴが描かれています。裏面は1万円金貨同様、伝統工芸「紅型(びんがた)」をあしらい、「沖縄復帰五十年」が記載されています。1000円銀貨についてはカラー銀貨であり、色彩豊かに描かれています。大変鮮やかな首里城正殿が描かれているのが目に焼き付きます。
いずれも輝きを放つ美しいプルーフ仕様となっています。
「沖縄復帰50周年記念貨幣」の発行枚数・価格は?
さて、気になるのが発行枚数です。以前に比べて記念金貨や銀貨の発行枚数は抑えられるようになってきています。とはいえ、イギリスなど他国と比べるとそれでもまだ発行枚数は多いです。国民に広く行き渡るように、また記念貨幣として多くの方に持っていただき、50周年を感じ取っていただけるようにという配慮があるように感じます。今回の1万円金貨は発行枚数が2万枚、価格は15万3500円と金価格よりは少し高めではあるものの、お手ごろ価格で購入できます。1000円銀貨は発行枚数が5万枚、価格は1万1700円となっています。
申し込みは6月6日まで。はがきorホームページから
沖縄復帰50周年記念貨幣は抽選による購入となります。造幣局ホームページからの申し込み、またははがき応募の方法があります。なお、各貨幣ともにおひとり様1個限りです。当選する貨幣の個数は各貨幣とも1住所当たり2個までとなっています。
申込期限ははがきの場合、2022年6月6日(月)まで。消印有効です。ホームページも同様の締め切りになるのではないかと思われます。
沖縄に関係する方、沖縄に住む方にとっては、特に希望される方が多いのではないでしょうか。当選された場合には、金貨は9月中旬頃、銀貨は8月中旬頃から順次、払込用紙が郵送されます。またホームページからのクレジットカード決済を行うことでも購入ができます。
昨今、金価格上昇も手伝い、何かと金貨が注目されています。銀価格も2020年から見れば大幅に上昇しています。もちろん、貴金属価格だけではなく、デザイン、記念貨幣としての重要性などさまざまな要素から記念貨幣の所有をおすすめします。是非眺めて歴史も感じ取り、沖縄復帰について考える時間がとれると良いですね。
【詳細および参考】
・沖縄復帰50周年記念貨幣を発行します(財務省)
・沖縄復帰50周年記念一万円金貨幣及び千円銀貨幣の通信販売について(2022年5月15日)(造幣局)
・沖縄復帰50周年記念1万円金貨幣
・沖縄復帰50周年記念1000円銀貨幣