食べ物から情報まで、玉石混交のいまの時代。単に手に入りやすいだけの基準で選ぶと、結果として大きなマイナスに? ベストセラー作家で税理士の亀田潤一郎さんの、本質を見極め自分によいものを取り入れる方法とは?(第3回『税理士・亀田潤一郎さんのお金哲学。危機は「ミニマム化」で乗り切る』から続きます)
心身によい食べ物を摂り入れることが大事な時代

心身によい食べ物を取り入れることが大事な時代

 

お金持ちほど体内に取り入れるものに対して敏感

お金持ちの人たちは、おしなべて食べるものについて気を使っています。とくにグルメで贅沢なものを食べているということではありません。新鮮なもの、自然なもの、健康によいものを選択する、こだわりが強いのです。

若くてまだお金がない時代こそ、ジャンクフードやインスタント食品を食べていたかもしれませんが、ある程度の年齢に達して社会的にも認められるようになると、そういう食べ物は口にしなくなります。

舌が肥えるというのもあるのですが、年をかさねると、体に悪い食べ物がてきめんに身体の調子に影響するというのがあります。私自身、かつてお金のない若い頃は、ジャンクフードやインスタント食品が大好きでした。ところがいま、「今日はなんだか調子が悪いな」という時、たいていその前にファストフードのハンバーガーなどを食べていたりします。

体の中に取り入れるものに関心を持ち、敏感であることが大事です。たとえばそれは食品であり、口から吸い込む空気だったり、水だったするでしょう。インプットするものがよいものであることが、よいアウトプットの必要条件なのです。
 

自分がコントロールできる物事とそうでないものを仕分け、コントロールできるものに集中する

その意味では情報もよいものを厳選して取り入れなければなりません。いまの世の中、じつにさまざまな情報であふれています。とくにインターネットには玉石混交の情報が大量に流されています。より信頼性が高く、良質の情報をいかに選択して取り入れるか?

実際、メディアやSNSには、不安を煽るようなノイズで満ちています。私は新型コロナウイルス騒動がはじまってから、ニュースとはなるべく距離を取るようにしていました。なぜなら、毎日同じような解説を延々と続けていると感じたからです。

誤解を恐れずに言えば、全国の1日の感染者数や重症者数、死者を聞いたところで、自分ですぐに何ができるということはありません。

そんなものに一喜一憂しても何もはじまらない。ならば、この時期自分でできること、するべきことは何かを明確にする。言い換えれば、自分がコントロールできる物事とそうでないものを仕分けて、コントロールできるものに力を集中するということです。その上で、それを実行するための情報収集だけに専念し、その他はノイズとして切り捨ててしまうのです。
 

「選択と集中」を実践することで身の回りをクリアに保つ

私がやるべきことと言えば、まず第一は自分の仕事であり、パートナーやスタッフとのやり取り、日常のルーティンをしっかりとこなすことです。

「選択と集中」を行うと、一見混とんとしている世界がクリアになります。すると自分に必要な情報、良質の情報が見えてきます。
 
クライアントの方々を見ても、やはりこの時期に業績を保ち、むしろ伸ばしているような人は、意識するしないにかかわらず「選択と集中」を行っています。そして自分にとって必要なもの、よいものを取り入れています。

食べ物から情報まで、自分の中に取り込むものに最大限の注意を払うことが、いまの時代をたくましく生き抜くために必要なことなのです。
 
★第5回『お金持ち体質は「マインドフルネス」で不安と恐怖心を鎮める』に続きます

【亀田さんのインタビューはコチラ】
亀田潤一郎さんが語るお金持ちと貧乏な人の財布の違い


教えてくれたのは……
亀田潤一郎さん
 

 

亀田潤一郎税理士事務所。税理士。学生時代、中小企業の経営者だった父親の会社が倒産。その悲劇を目のあたりにする。一時はホームレス状態でうつ病になるが「中小企業の経営者をお金の苦労から守りたい」という使命感から、苦節10年を経て税理士になる。数字に苦手な経営者に向けて預金通帳を活用した資金繰りをよくするためのコントロール術などを指導する。ほとんどの顧問先から高評価を得る。数々の経営者と付き合う中で、持続的に成長している企業の経営者の財布の使い方に共通点があることを発見。それを実践したところ年収が飛躍的に伸びた。その経験をまとめた『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』(サンマーク出版)がベストセラーに。そのほか『通帳は4つに分けなさい』(経済界)、などがある。


取材・文/本間大樹


 
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