生命保険

個人年金保険が向いている人って? 入ったほうがいい人の特徴

老後資金を自分で用意する方法はいろいろありますが、頭に思い浮かぶものとなると「個人年金保険」ではないでしょうか。そこで今回は、定額型の個人年金保険に加入するのに向いている人の特徴をご紹介します。

執筆者:All About 編集部

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「老後に2000万円が不足する問題」が浮上し、公的年金だけでは老後の年金生活が厳しく、自分で老後資金を用意する必要があると不安になる人も多いと思います。老後資金を自分で用意する方法はいろいろありますが、「個人年金保険」を考える人もいるのではないでしょうか。
どんな人が個人年金保険に向いているの?

どんな人が個人年金保険に向いているの?

 

個人年金保険ってどんな保険?

定額型の個人年金保険とは、保険会社が扱う商品です。一括、もしくは分割して年金保険料を支払って、将来(60歳、65歳、70歳など)、満期を迎えた時に、決まった金額を一括もしくは年金形式で毎月受け取ることができます。定額型の個人年金保険には、予定利率(つまり金利)が設定されており、満期時には元本に金利分がプラスされた満期保険金を受け取ることができます。また、個人年金保険は、満期までは引き出すことができません。途中で解約してしまうと解約返戻金は少ない、もしくは加入してまもないと解約返戻金が、受け取れないこともあります。
 

個人年金保険に加入するのに向いている人の特徴

かつての個人年金保険は、「お宝保険」と呼ばれるものもあり、予定利率がよく、貯蓄性の金融商品としてのメリットもありました。現在では、個人年金保険は、予定利率が低くなっていますので、お金を大きく増やしたい人には向いていません。

ただし、途中で解約できないということは、貯蓄が苦手な人にとっては、老後に向けて強制的に先取り貯蓄できるということです。しっかり老後資金を準備したい人にとっては、途中で取り崩せないことが大きなメリットになります。

生活費の半年分ぐらいの、いつでも引き出せる貯金を確保した上で、個人年金保険は検討しましょう。

以上の点から、定額型の個人年金保険に加入するのが向いている人とは、
  • しっかり老後に向けた資金の準備をしたい人
  • イザという時にかかるお金(生活費の半年分)の貯金はできている人
  • 収入に余裕があり、日々の生活費から保険料を支払うことができる人
  • 資産運用が好きではない人
などではないでしょうか。
 

個人年金保険に加入すると節税メリットが!

その他、加入する個人年金保険に「個人年金保険料税制適格特約」が付いている保険は、個人年金保険料控除の対象となり、付いていない年金保険は「一般の生命保険料控除」の対象になります。保険料を負担した人の所得から一定の金額を控除することができます。保険会社に確認してみましょう。

民間の個人年金保険は、資産運用で元本が少なくなるということはありません。ですが、今後インフレ(物価上昇、お金の価値が目減りする)になると、実質的な価値が下がってしまう、保険会社が破綻してしまい、将来受け取れる年金が減額されてしまうというリスクがあるということは考慮する必要があります。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

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