そこで今回は「集中モード」と「おやすみモード」の違いについて解説しつつ、あまり知られていない「集中モード状況を共有」の使い方を紹介します。
「集中モード」の中に「おやすみモード」がある
iPhoneの集中モードは、その名の通り「iPhoneにおける“気が散る原因”になりそうなものを減らして、作業に集中できるようにするモード」のことです。iPhoneにおける「気が散る原因」とは、主に「着信」と「通知」ですね。 今やっている作業を中断してでも、ついつい確認してしまうものです。
以前からiPhoneにも備わっていた「おやすみモード」も、この「集中モード」のうちのひとつ、という位置づけに変わりました。「睡眠」も、一種の集中するべきシーン、というわけですね。
「集中モード」には他にも「運転」「パーソナル」「睡眠」「仕事」というモードが用意されており、これらをカスタマイズしたり、あるいは自分だけのオリジナル集中モードをつくったりできます。
それでは、これらの各モードで、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。
「集中モード」で設定できる内容
集中モードには、なぜこれほどのバリエーションが用意されているのでしょうか。集中モードで設定できるものとはなんでしょうか。なにやら複雑なようにも見えますが、実は割とシンプルです。
集中モードでカスタマイズできる内容は以下の3つ。これらの通知許可の許容範囲の違いに、バリエーションがあるだけなのです。
集中モードでできることは、基本的にはこれだけ。あとはそれぞれ、細かくオプション的な機能があるだけです。1. 通知を受け取る相手を限定する
集中モード中であっても通知を受け取りたい。そんな重要人物を設定することができます。
2. 着信を受け取る相手を限定する
集中モード中に、電話の着信を受けるかどうかを設定できます。対象となる相手を限定することも可能です。
3. 通知を受け取るアプリを限定する
集中モード中であっても、このアプリからの通知だけは受け取りたい! そういう重要なアプリを設定できます。
たとえば「ホーム画面のアプリアイコンに通知バッチを表示しないようにする」とか、「知らされなかった通知をロック画面に表示する」とか、「毎日おなじ時間に、自動的にオンになるようにする」といった具合です。
「集中モード」のカスタマイズの設定方法
集中モードの設定・カスタマイズをしたいときは、「設定」アプリを開き、「集中モード」へと進みます。右上の「+」を押せば新しいモードを追加でき、すでにある項目を選べば内容を編集・カスタマイズできます。
「集中モード」を使いたいときはコントロールセンターから
「集中モード」を使いたいときは、コントロールセンターからオンにするのが、素早くて便利です。コントロールセンターを開いたら「集中モード」をタップ。このとき、アイコンをタップすると即時オンにでき、「集中モード」というテキストをタップすればモードの選択ができます。 一度「オン」にすると、基本的には自分で「オフ」にしないと、設定が解除されません。しかしモード名の右にある「…」を押すと、自動的にオフにするタイミングを設定できます。
「集中モードの共有」とは? どんなときに役に立つ?
設定できるオプション機能の中に「集中モードの共有」というものがあります。これは「いま私は集中モードに入っているので、すぐに折り返しのご連絡できませんよ」という意思を、連絡をくれた相手に伝えることができる機能。
電話をした相手からすれば、あなたが集中モードに入っているかどうかは関係ありませんからね。あなたの代わりにiPhoneが「すみません、いまちょっと手が離せないです」と伝えてくれる機能だと思ってもらえればいいでしょう。
設定方法は「設定」アプリから「集中モード」→「モード名」→「集中モード状況」と進み、項目をオンにすればOKです。 ただし、この機能が有効なのは、限られたアプリだけ。2022年3月現在では、Appleが提供しているアプリ以外だと、Slackなどの一部アプリだけとなっています。
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