手垢で汚れそうな壁紙にコーティングを!
家の壁の中でも、特に手をつきやすい場所ってありませんか? 玄関で靴を脱ぐときや扉を開けるときなどに手をつく場所は、壁紙の色が変わるほど汚れてしまっていることがあります。このような場所では、意識して手をつかないように気をつけることが大切。しかしどうしても難しい場合は、壁紙やビニールクロスの汚れ防止専用のコーティング剤を使うのもひとつの方法です。まずは目立たないところで試してみて、シミにならないことを確認した上で使いましょう。
便器やキッチンシンクも、コーティングで汚れを“はじきやすい”状態に
便器や洗面台、キッチンシンクなどの場所・素材別コーティング剤も市販されています。どうしても汚れやすいようなら、コーティング剤を塗っておいて水や汚れをはじきやすい状態にしておくのもおすすめです。なお予防家事というほどのことではありませんが、トイレで大きいほうの用を足すとき、トイレットペーパーを先に少し便器の中に敷いておくと汚れてしまうのを防ぐことができます。
透明で目立たない! 冷蔵庫下に汚れと傷を防止するシートを
引っ越しで退去するときに冷蔵庫を動かしてみたら、その下や後部が目をおおいたくなるほど汚れていたということはありませんか。冷蔵庫下は隙間が狭いため、なかなか掃除ができない場所です。しかし現在販売されている製品の多くは、下にキャスターがついているため簡単に動かして掃除ができます。手前に何かを敷かないとキャスターの跡がついてしまう可能性がありますが、下と手前にポリカーボネート製の冷蔵庫下シートを敷いておけば、重たい冷蔵庫を動かしても床に傷がつきません。出し入れするときの液垂れなどで汚れがちな冷蔵庫手前のフローリングも、シートを敷いておくことで汚れてしまうのを防ぐことができます。
お風呂のカビは「毎日の予防」も大切
お風呂には、カビ防止のくん煙剤も効果的です。2カ月に1度くらいの頻度でやっておくと、浴室全体にカビが発生しづらくなります。しかしそれだけではなく、毎日使ったあとにしっかり乾燥させることも予防として大切。換気扇を回したり窓を開けたりして、できる限り短時間で乾くようにします。なかなか乾燥しない浴室の場合は、浴室用の水切り(スクイージー)などを使って水滴を手動で取り除くのもいいでしょう。 小物類も乾きやすい状態にしておくことが大切。浴槽の蓋が2枚ある場合は、隙間をあけて乾きやすいようにして立て掛けます。 浴室に鏡がある場合は、鏡の汚れ、通称「ウロコ汚れ」にも対策が必要です。ウロコ汚れは一度ついてしまうと、どんな便利なものを使っても落とすのが大変です。
そのため、毎日最後にお風呂に入った人が、さっと拭き掃除をしましょう。おすすめは、吸水性があって細かい汚れを吸着しやすいマイクロファイバー素材の雑巾。毎日やるのは大変だと思われるかもしれませんが、鏡をさっと拭くのは5秒ほどでできます。ウロコ汚れがついてからの処置を考えれば、毎日の数秒のほうがずっと楽ではないでしょうか。
コンロ周りの汚れは「つけない」 「すぐ拭く」がポイント
油が跳ねたコンロ周りの汚れは、時間が経つほど掃除するのが大変になってしまいます。油が跳ねそうな調理のときは、市販されている油はね防止ネットを使って防ぎます。壁やコンロ周りは、調理が終わったあとにざっとでいいので拭いておくことで汚れが溜まるのを防げます。とくにコンロ横の壁は数秒で拭くことができるように、キッチンツールなどを掛けないでおくことをおすすめします。
毎日拭くというのは手間な作業だと思われがちですが、汚れが落ちづらくなってからの大変さに比べればずっと短時間でできますし、きれいな状態で過ごせるので気持ちもいいものです。
自分の家で予防できる汚れがあったら、ぜひ試してみてください。