今回は、All About編集部が実施した「食洗器の元が取れる年数」のアンケート結果を発表。実際の試算も交えながら節約アドバイザーである筆者がどのくらい安いのか解説します。
みんなの予想「手洗いの方が経済的」が25%で最多
下に示したのは、500人に聞いた「10万円の食洗器を購入した場合、一般的に何年使い続けたらもとが取れると思いますか?」のアンケート結果です。10万円の食洗器、何年で元取れると思いますか?
・10万円で買うよりも手洗いでその10万円を浮かせた方が経済的(20代 女性)
・やはり機械に頼るのはコストがかかりそう(40代 女性)
・食洗機は時間を節約するためのモノ。導入費と電気代がかかる分経済的な節約にはならない(30代 女性)
〇「食洗器が経済的」派の意見
・意外とこっちの方が節水(40代 男性)
・食器がたくさんある場合は手洗いで水をたくさん使うより食洗機のほうが安くていいと聞いた(20代 女性)
・お皿の量にもよると思いますが、少しの洗剤でしっかり洗えます(30代 女性)
手洗いは電気を使わないので、その分食洗機の方がコストが高くなりそうと考える方が多いようですが、食器洗いにかかるコストの肝はガス代です。
冷たい水道水と給湯器で沸かした湯を比較すると約3倍のコスト差がありますので、食洗機は節水効果が非常に優れている分水道代だけでなくガス代が大幅に節約できるため、電気代がかかっても食洗機の方が圧倒的に節約になります。
「食洗器VS手洗い」年間でかかるお金を試算すると…
パナソニックの試算によると、年間で発生する費用は下記となります。〇手洗いの場合
1年あたりの経費:約3万8600円
1回あたりの経費:約52.9円
<内訳>
洗剤:約4.9円
ガス代:約28.4円
水道:約19.6円
〇食洗器の場合
1年あたりの経費:約2万円
1回あたりの経費:約27.3円
<内訳>
洗剤:約3.6円
電気代:約20.8円
水道:約2.9円
1年で約1万8600円節約できる計算となります。
10万円の食洗器は何年でもとが取れる?
10万円の食洗器のもとを取るのにかかるのは約5年5ヶ月です。一般的な据え置きの食洗器だと6万~7万円程度、分岐水栓工事が不要な小型の製品だと3万程度なので、もっと早い場合もあります。但し、前述の通り手洗いの際に湯を使うことでガス代がかかるのが前提ですから、夏も冬もゴム手袋をして冷たい水で食器を洗っていました、みたいな方であれば何年たっても食洗機のもとは取れません。
食洗機のメリットは家事の時短や手荒れをしないこともありますが、すすぎに高温の湯をつかって乾燥をさせるので衛生的ということも挙げられます。まな板を頻繁に塩素漂白剤で殺菌するわずらわしさもありません。
※アンケートは、下記条件で実施
・男女比:男性 136名/女性 358名/回答しない 6名
・年齢比:10代 2名/20代 105名/30代 177名/40代 120名/50代 72名/60代 21名/70代 3名
・アンケート実施期間:2022年1月27日~2月7日