今回All About編集部は500人の既婚者を対象に「夫婦喧嘩」に関するアンケートを実施。会員1万3000人を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」を運営する夫婦仲コメンテーターの筆者がその結果を解説します。
4割以上の夫婦が「ものの言い方」で喧嘩をしている
まずは「どんな理由で夫婦喧嘩をすることが多いですか?」(複数回答)のアンケート結果を発表します。夫婦喧嘩の原因
最も多いのが「ものの言い方が悪いから」で44.7%、続いて「コミュニケーション不足だから」が25.9%、「子育ての考え方が異なるから」が23.8%、「家事のやり方が気に入らないから」と21.7%という結果に。
その他には「束縛してくる」「隠れてジャンクフードを食べているが、こちらが間食すると注意してくる」「女性関係」などの意見が寄せられました。
「言って後悔!」エピソード
夫婦喧嘩の火に油を注いでしまう「ものの言い方」。次にアンケートに寄せられた「夫婦喧嘩中、言って後悔した」エピソードを紹介します。経済的な不安でつい……
・「あんたに甲斐性がないせいで私が働いてるんでしょ!」と言ってしまった(30代 女性)
・「あなたの給料少ないから」と一回だけどうしても言ってしまった(50代 女性)
義理の両親に不満爆発
・義理両親の悪口を言ってしまったこと(50代 女性)
・「あなたの実家の家族みんなおかしい」と言ってしまった(30代 女性)
・「義母の育て方が悪い」と言ってしまいました。(40代 女性)
心に突き刺さるひと言
・「お前は努力していない」と言ってしまったこと(30代 男性)
・「◯◯さんの旦那さんみたいな人が良かった」と言ってしまった(30代 女性)
・「一緒にいても面白くない」と言ってしまった(30代 女性)
ついカッとなって悪口
・「口も聞きたくない顔もみたくない同じ空間に居たくない」と言ってしまった(30代 女性)
・「くたばれババア」と口走ってしまった事。ウチは奥さんが18歳上なので、流石にまずかったかなと後悔しています(40代 男性)
最悪、修復不可能に……
・「結婚しなければよかった」という言葉(60代 女性)
・「出てけ」と言ったこと(20代 男性)
・「離婚したい」と言ってしまったこと(40代 女性)
円満解決のための夫婦喧嘩の心得
回答を見ると、イラッとして一瞬で出た言葉から起こる夫婦喧嘩が多いようです。「ものも言いよう」という言葉があるように怒りと不安を伝えるのに「伝え方」を変えると相手がヒートアップしなくなります。
たとえば「お前は努力してない」→「僕も努力が足りてないから気をつけるようする」と自分を棚上げしない補足をする。夫婦喧嘩の時「お前が言うな!」と突っ込みたくなるシーンがあるはずです。同じく不完全な相手に指摘されるから腹が立つ。「こちらも直す」の姿勢で伝えると少し冷静になれます。
修復不能にならぬために、相手が一番言ってほしくない言葉を互いに知っておくことはとても重要です。回答にもある「離婚したい」「出てけ」は、つい言ってしまうレベルではありません。
「おまえのかあちゃんは頭が悪いからおまえもな」とか「太っててみっともない」とか「消えろ」「君は必要ない」など。
自分が関わる家族を否定する、コンプレックスを感じていることを突く、存在を否定するという“悪意ある言葉”は言われたくない言葉です。
とは言え、怒っているときは考える余地なく口からドクロワードが滑り出すものです。予防策として、平穏なときに「言ってほしくない言葉=ドクロワード」の出し合いをしてください。互いのドクロワードを脳内にインプットしている夫婦は、みごとに夫婦喧嘩からの復活が早いです。
「遅いよ、言ってしまったよ……」の場合も落ち込んではいけません。「言い過ぎた。ごめんなさい」と子供のように謝りましょう。今度言ったら罰ゲームするという、気分を切り替えられる罰則をもうけてもいいでしょう。
どんなに腹が立っても、その相手を選んだのは自分。結婚式当日の“愛情100%の気持ち”を無理やり思い出し、まずは折れる。夫婦に勝ち負けやマウンティングを持ち込まない姿勢が
ラブラブカップルになる秘訣です。
※アンケートは、下記条件で実施
・男女比:男性 129名/女性 369名/回答しない 2名
・年齢比:10代 2名/20代 86名/30代 235名/40代 108名/50代 51名/60代 15名/70代 2名/不明 1名
・アンケート実施期間:2022年2月2~7日