今回は2021年に買ってよかったもの、長期間試してみてよかったものをテーマに、おすすめの家電を5製品紹介したいと思います。
在宅時間をさまざまなドリンクで彩ってくれる
●ネスレ日本「ネスカフェ ドルチェグスト GENIO S」ネスカフェのドルチェグストシリーズは以前からコーヒーや紅茶、カフェオレ、抹茶ラテなどさまざまなドリンクを楽しむために使っていたのですが、「GENIO S」はさらに進化して使い勝手が良くなりました。 筆者が以前に使っていた「GENIO 2」は、電源をオンにしてからヒーターが温まるまで20秒ほど待つ必要があり、温まって初めてレバーを倒してドリンクを抽出するという流れになっていました。
新しいGENIO Sはコンパクトで設置面積がほとんどいらないだけでなく、電源をオンにしてからカプセルを入れ、抽出量を決めて抽出ボタンを押すだけで、ヒーターのスタンバイを待つことなく抽出の予約ができるようになりました。
従来は電源をオンにしてカプセルを入れてからしばらく待つ必要があるため、待ち時間に家事をしたりトイレに行ったりと、ほかのことをして時間をつぶしていました。すると、その間にドルチェグストの存在を忘れてしまい、抽出をし忘れてしまうという問題がありました。GENIO Sではスタンバイから抽出予約までがスムーズにできるので、抽出の間にちょっとした作業などができ、より時間を有効活用できます。
また、高温、中温、低温と温度の設定ができるようにもなりました。個人的にはまだそこまで使いこなしていませんが、猫舌の人にはうれしいポイントなのではないでしょうか。
リモート会議やテレビの音を聞きながらの家事がはかどる
●パナソニック「ワイヤレスネックスピーカーシステム SC-WN10」 2020年からの約2年間で一気に増えたのがオンラインでの会議や打ち合わせ、取材です。そんな中でとても便利に使えて魅力的に感じたのが、パナソニックのワイヤレスネックスピーカーシステムです。このモデルは一般的なBluetooth対応のワイヤレスネックスピーカーに加えて、ワイヤレステレビスピーカー機能を兼ね備えているのが大きな特徴です。
耳をふさぐことなく使えるネックスピーカーは、お風呂のチャイムや玄関のインターホンなどの周囲の音が聞こえなくなることもなく、自然に音を聞いたり会話をしたりできるのが魅力です。ヘッドホンだと耳が蒸れてしまったり、イヤホンだと耳の中が痛くなったりすることもありますが、ネックスピーカーの場合は体に負担がほとんどかかりません。人の声を強調する「快聴音」機能も搭載しているので、リモート会議や打ち合わせ、取材などにもストレスなく活用できます。
テレビスピーカーとしては、テレビの音声出力端子に付属のワイヤレス送信機を接続できるようになっており、ボタン1つでBluetoothとテレビスピーカーを切り替えられるようになっています。テレビを見ながら(聞きながら)洗い物や料理などをしたいときには、こちらの機能を使うことで効率的に録画番組を視聴できるようになりました。
テレワークから通勤に戻った企業も少なくないようですが、まだまだテレワークが中心という人も多いと思います。特にオンライン会議が多い人、テレビの音を聞きながら楽しく家事をしたいという人にはぴったりなのではないでしょうか。
自宅でほとんど煙を出さずに“浜焼き”を楽しめる!
●ラドンナ「Toffy スモークレス焼肉ロースター K-SY1」 2020年はコロナ禍1年目で“巣ごもり需要”が大幅に伸びたこともあって、それまで頭打ちだった「ホットプレート」が大躍進した年でした。2021年はそれに比べて落ち着いたものの、ホットプレートをはじめとする卓上調理器が注目された年だったのは間違いありません。注目の製品はたくさんありましたが、筆者自身が実際に味わってみておいしく楽しめたのが、ラドンナの「Toffy スモークレス焼肉ロースター」でした。これはヒーターを側面に配置することで、食材から出た油がヒーターに落ちて煙が生じるというのを物理的に防ぐホットプレート(焼肉ロースター)です。
テーブル上で肉や魚などを焼いても、確かに煙はほとんど出ません。焼き肉やステーキ肉、さらには牛モツなどを焼いてみても煙が出ないのは驚きでした。 その中でも筆者が特に楽しく感じたのが「浜焼き」です。エビやホタテ、ハマグリなど魚介類の浜焼きも、ほぼ煙を出すことなく楽しめます。 焼き肉なら焼き肉屋さんに行けば吸煙システムを活用しながら楽しめますが、浜焼きができる居酒屋さんでは煙がもうもうになることもあります。しかしこれを活用すれば自宅に居ながらにして本格的な浜焼きを楽しむことができるのです。ホットプレートとして使えるプレートも付属しているので、「スモークレス」にこだわる人にはぴったりのモデルだと思います。
首や頭を冷やして夏の暑い夜でも快適に眠れる
●アイリスオーヤマ「快眠クールまくら」 快眠クールまくらは、ワインクーラーなどに用いられている「ペルチェ素子」を用いてまくらの中に入れる冷却シートを冷やしてくれるという快眠グッズです。「強」「弱」の連続モードに加えて、設定した温度で一定時間の低温運転をした後に常温(約27℃)での運転に移行する「おやすみモード」も備えており、好みに合わせて使えるのが魅力です。筆者は睡眠中にはエアコンを止めたい、もしくは温度を高めに設定することで風邪を引かないようにしたいので、まくらだけしっかり冷やせる快眠クールまくらはかなり便利でした。首の裏側は眠くなると体の中の熱を放出して熱くなるのですが、それを効率的に冷やしてくれるので、寝付きがかなり良くなりました。 水や氷の交換が不要なだけでなく、電源をオンにするだけで素早くまくらを冷やしてくれるので、暑い夏の夜を快適に過ごすことができました。
次亜塩素酸で室内を除菌脱臭してくれて安心感抜群
●パナソニック「ジアイーノ F-MV4300」 新型コロナウイルス禍が発生した2020年に最も売れた(前年よりも販売台数が伸びた)製品のひとつが空気清浄機でした。自治体などがさまざまな施設に対して補助金を出したこともあって、空気清浄機や空間除菌脱臭機などが飛ぶように売れたと聞いています。そんな中で、2021年秋頃から長期でお借りして魅力を実感しているのが、塩タブレットと水を電気分解することで発生した「次亜塩素酸」で除菌・脱臭を行うパナソニックの「ジアイーノ」です。
最新モデルのF-MV4300は、塩水を電気分解して作り出した次亜塩素酸水をフィルターに浸透させ、フィルターに風を通して気化させることで空中に次亜塩素酸を放出し、除菌・脱臭を行うというものです。
水タンクと塩タブレットをセットするだけで、あとは自動的に除菌・脱臭を行ってくれます。定期的に給水や水トレイの水を交換する必要がありますが、それだけで室内の空気を浄化してくれるのが魅力です。
次亜塩素酸が有害物質やニオイ物質などを分解する際に塩素臭がするのが特徴で、発表会ではそのニオイが少し気になりました。しかし実際に自宅で使ってみると、たまにふわっとニオイがする程度で、ほとんど気になりません。逆に筆者は子どもの頃にスイミングスクールに通っていたこともあり、「塩素臭は清潔の証拠」という感覚もあるため、塩素臭が有害物質やニオイ物質を分解してくれている証拠にも感じられます。
空気清浄機と違って、花粉やPM2.5などの有害物質を除去する機能はありませんが、室内をより清潔に保ちたいという人には魅力的な製品なのではないかと思います。
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