クリスマスツリーを飾る「アドベント(待降節)」とは?

クリスマスツリー

クリスマスツリー

クリスマス(降誕祭)とは、イエス・キリストの誕生を記念する祝日のこと。カトリックでは、12月25日の4つ前の日曜日から、この期間を「アドベント(待降節)」と呼び、クリスマスツリーの準備を始めます。アドベントの期間は毎年変化するため、2021年は11月28日からでした。

しかし、アドベントカレンダーは、12月1日から始まる24個の「窓」があるものが多いので、アドベントの期間はそれほど厳密なものではないようです。日本国内の商業施設などでは、ハロウィンが終わる10月31日を過ぎると、クリスマスツリーの準備が始まります。
 

クリスマスカラーの意味とは?

クリスマスツリーは、もみの木の「緑」に、「赤」「白」「ゴールド」などの装飾をつけるのが一般的です。これらの色には、それぞれ宗教的な意味があります。

もみの木の「緑」は、「永遠の命」「力強さ」を象徴しています。もみの木は常緑樹なので、冬の間も枯れずに強い生命力を備えています。緑は、キリストが与える命は永遠であることを示す象徴と考えられています。

「赤」は、キリストが十字架のうえで流した血を表しています。「キリストの血」は、キリストがすべての人の罪を赦すために流した血のこと。赤には、神の「愛と寛大さ」という意味が込められています。

雪のような「白」には、「純潔」「潔白」といった意味があります。白は、キリストが罪や汚れのない存在であり、私たちを罪から救い出してくれることを示しています。

キリストが誕生した時、天使たちが夜空に現れて神を賛美したという記録が新約聖書に記されているように、「ゴールド」は「暗闇を照らす光」であり、「王国」の象徴です。拝金主義のような世俗的な価値観ではなく、人類を救うために命を投げ出した「王」という意味が託されています。

このほかには、紫、薔薇色(ローズ)、青(水色)などもあります。

「紫」は死者と死者のための贖罪と祈りを表す色で、「償い」や「回心」を意味します。「薔薇色」は「荘厳」な「喜び」の時が近づいていることを示します。「青」は「聖母マリア」の色であり、天を指し示す色として用いられます。
 

クリスマスツリーに飾るオーナメントにも意味がある

クリスマスツリーに飾るオーナメントにも、それぞれ意味があります。クリスマスツリーの頂点に飾る「トップスター」は、3人の賢者が導かれた「ベツレヘムの星」を表しています。イエス・キリストの誕生を告げる「天使」のオーナメントを、トップスターの代わりに飾ることもあります。

イエス・キリストの誕生を人々に知らせる喜びの音を表す「鐘の音」の象徴として「ベル」を、アダムとイブが食べた知恵の木の実のシンボルとして「赤いりんご」を飾ります。赤いりんごの代わりに、赤いボール状のオーナメントを飾り、幸福や豊かな実りへの願いを託すこともあります。

「リボン」は、人と人が愛情を持って永遠に結ばれると言う意味があり、「杖の形をしたキャンディ」は、イエス・キリストが人々を導いてくれるという願いが込められています。
 

クリスマスツリーにもトレンドがある?

このように、クリスマスツリーには、カラーやシンボルにそれぞれ意味があります。しかし、クリスマスツリーにも、トレンドのようなものもあります。

たとえば、アメリカ大統領夫人は、毎年、ホワイトハウスのクリスマスデコレーションに、趣向を凝らします。2021年はファーストレディのジル・バイデン氏が、「心からの贈り物(Gifts from the Heart)」というテーマを掲げ、色数を絞ったシンプルなデコレーションで、「永遠の命」「力強さ」といった緑色のイメージを強く打ち出しています。

2021年のムードとしては、ボタニカル、ノスタルジック、DIY、サステナブル、LEDなど、自然や伝統といったウォームな雰囲気を基調に、クリーンで清潔感のある暮らしにマッチしたクリスマスツリーが好まれる傾向があるようです。

みなさんも、2021年のクリスマスツリーを眺めながら、1年を振り返り、ホリデー気分を満喫してみてはいかがでしょうか。


参考:2021 White House Holiday Theme:Gifts from the Heart


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