DR-BT100CXの概要
DR-BT100CXは、Bluetoothレシーバー(無線送受信部)とインナーイヤー型ヘッドホンが一体となった製品で、Bluetooth対応の音楽プレーヤー、携帯電話、パソコンなどと組み合わせて使用できます。Bluetoothのバージョンは、最新の「Ver 2.1 +EDR」に対応し、同バージョンの機器と組み合わせて使う際は、ペアリングと呼ばれる機器の初期接続設定で、暗証番号の入力が省略できます。
対応機能を示すプロファイルは、高音質な音声信号の伝送に必要なA2DP、曲の再生やスキップなどコントロールに必要なAVCRPに対応していて、音楽プレーヤーとマッチします。
因みに、プロファイルは他にも、HSTやHFPに対応し、対応携帯電話と組み合わせると、ハンズフリーでの通話も可能です。
※「バージョン」や「プロファイル」については、筆者記事「Bluetoothヘッドホンの選び方」で詳しく解説していますので、併せてご覧ください!
ペアリングは簡単?
無線接続であるBluetoothヘッドホンでは、近く沢山のBluetooth対応機器が利用されていても混信しないよう、予め自分の機器同士を組み合わせておく為の「ペアリング」という作業が必要になります。よってまず、この避けて通れない「ペアリング」について、DR-BT100CXの使い勝手を確認しました。
第一例は、ソニーのBluetooth対応ウォークマン「A820」と組合せた場合です。
DR-BT100CXには、独立したペアリング専用ボタンが用意されているので、誤操作が起きにくく、分り易いのが特徴です。
具体的なペアリングの操作手順については、組み合わせる機器の仕様にもよりますが、ペアリングを始めると、「A820」が「DR-BT100CX」を認識し、画面に「DR-BT100CX」と表示されます。
「DR-BT100CX」を選択すると、「A820」が暗証番号(PIN番号)を訊ねてくるので、「A820」の画面上で「0000」を入力するとペアリングは完了です。「A820」が「Ver 2.1 +EDR」に対応していない為、暗証番号の入力が必要でしたが、基本的に、ペアリングは最初の一度だけですので、煩わしさは感じませんでした。
第二例は、「Ver 2.1 +EDR」に対応した機器として、iPhone3G(ファームウェア3.0)と組み合わせた場合です。
ペアリング操作は必要なものの、暗証番号は入力しなくて済みました。先述の通り、暗証番号の入力は面倒ではありませんが、今後、「Ver 2.1 +EDR」に対応した機器が増えますので、ヘッドホンも「Ver 2.1 +EDR」に対応しているモノを選ぶのが無難でしょう。
因みに、「Ver 2.1」は、「Ver 2.0」よりも省電力化やプライバシー保護の観点でセキュリティーが強化されているそうで、こちらのメリットの方が重要かもしれません。