Q:亡くなった家族の年金は、いつまで支給されますか?
「高齢の家族が6月15日になくなりました。老齢年金は、いつまで支給されるのでしょうか? 最後の年金はいつ振り込まれますか? 家族がもらってもいいのですか?」(匿名希望)年金をもらっていた人が亡くなったら
A:年金の支払いは、亡くなった月分までになります
年金をもらっていた人が亡くなったときは、年金受給を止める手続きをする必要があります。年金は亡くなった月分まで受け取れます。年金は後払いですので、年金受給者が死亡後、本人が受け取れない年金が発生することになります。6月15日に亡くなった場合は、本来の年金支払日の8月15日に、6月の1カ月分の年金が支払われることになります。ですが、本来8月に支払われる年金を受け取れるときには、もともとの年金受給者は、すでに亡くなっていますので、受け取ることができません。このような年金を「未支給年金」といいます。年金受給者が死亡したときは、年金を止める手続きと、未支給年金を受け取る手続きも行います。
手続き方法は、亡くなった人と当時生計を同じくしていた遺族(配偶者、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹、その他3親等内の親族)が、「未支給年金・未支払給付金請求書および受給権者死亡届(報告書)」に、次の書類を添付して、年金事務所または街角の年金相談センターに提出します。未支給年金を受け取れる人には優先順位があり、配偶者、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹、その他3親等内の親族の順です。実際に未支給年金が支払われるのは、請求手続きが終わってから、通常は3~4カ月後くらいです。
添付書類は次のとおりです。
【1】亡くなった人の年金証書
【2】亡くなった人と請求する方の続柄が確認できる書類(戸籍謄本または法定相続情報一覧図の写し等)
【3】死亡した年金受給権者の住民票(除票)
【4】請求者の世帯全員の住民票等
【5】受け取りを希望する金融機関の通帳
もし年金受給資格があるにもかかわらず、老齢基礎年金等の請求をせずに死亡した場合には、遺族が未支給年金の請求とあわせて該当する年金の請求手続きをすることによって、代わりに受け取ることができる可能性がありますので、問い合わせてみましょう。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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