Q:年末調整で戻ってきたお金、散財してもいいですか?
「年末調整で戻ってきた数万円。浪費家なので散財してしまいますが、貯金したほうがいいんでしょうか?」(40代・会社員)年末調整の還付金、どうする?
A:貯金に3割、自己投資に3割、ご褒美に2割、投資資金に2割と使い道を分散してみては?
年末調整は、会社員などが、給与から天引き(源泉徴収)されている所得税を、年末に再計算して、1年間の所得税額を誤りのないように調整する手続きをいいます。税金を払い過ぎている人には払い戻し、足りない場合は追加で納めてもらうためのものです。年末調整の手続きをすると、払い過ぎた税金が還付される人が多いと思います。
年末調整の還付金を受け取れる時期は会社によって異なりますが、早ければ12月中、遅くとも翌年の1月中くらいが多いようです。年末調整で戻ってきたお金は、年に1回受け取れる臨時収入です。2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大に対しての、緊急経済対策として支給された10万円の給付金の使い道は、貯蓄やローン返済に充てた人も多かったのではないでしょうか。
相談者は、還付金を散財してしまうとのことですが、年末調整で戻ってきたお金とは、給与から払い過ぎた税金です。使い道をひとつに決めずに、例えば、貯蓄に3割、自己投資(資格取得など)に3割、自分へのご褒美に2割、投資資金として2割といった割合で、分散して活用してみてはいかがでしょうか? 万が一、キャッシングやリボ払いなどの高金利の借入がある場合は、真っ先に借金返済のために使いましょう。
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監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)