極めて乏しかったシンクのバリエーション
これまでキッチンシンクといえば、ステンレスか人工大理石がほとんどで、そのほかにホーローがある程度でした。ステンレスは素材のままですし、人工大理石は傷が目立つことを考慮して白しかなく、キッチンシンクのバリエーションはキッチンを構成するパーツ類のなかで最も少ないアイテムといえるでしょう(一部ステンレスにセラミックコーティングを施したカラーステンレスシンクはあった)。清掃性を考慮すると、シームレスでワークトップと繋がるこれらのシンクは非常に優れた素材ではあるのですが、あまりにもバリエーションに乏しく、まるで個性的であることを拒否しているような佇まいでした。
ホーローシンクは質感が素晴らしく、キッチンデザインのバリエーションを多く持つことができるアイテムとして重宝しています。そこに数年前にKOHLER社が発表したNoeoroc、LIXIL社のハイブリッドクオーツシンク、hansgrohe社のFontana、AXORのMontanoなど続々とクオーツ系シンクが登場し、傷がつきにくい材質のため、黒いシンクを搭載したキッチンが増え、クオーツやセラミックといった濃い色の天板と合わせて、キッチンの風景が一気に変わり始めました。
キッチン水栓が多色化し始はじめた今、デザイン水栓にコーディネートできるシンクの登場は時代の流れとしては当たり前かもしれません。
EUの“シンクの巨人”BLANCOが上陸
そして2021年秋、ついに登場してきたのが「BLANCO」です(正確にいうと取り扱い会社の変更)。1925年創業のドイツのシンクブランドBLANCOは、ヨーロッパでもっともメジャーなシンクメーカーで、Euro Cucinaやimmといったキッチンの展示会でも大きなブースを構えるほどのブランドですが、日本ではマイナーな存在でした。今回、日本に紹介されたクオーツ系シンクは、シンプルな形状にEU規格で販売しているままの排水口なので、見た目は非常におしゃれです。他社にはないカラーバリエションだったり、水切りプレートやまな板などのオプションもカッコよく、質がいいものがラインナップされていたりと、キッチン業界では今一番ホットな話題のアイテムといえるでしょう。キッチン選びのフローのひとつとして定着することを目指します
今回BLANCOシンクを導入するに至った思いを株式会社46.5の濱田社長に聞いてみました。「キッチンで過ごす時間はなんだかんだでとても長く、しかもその大半はシンクの前にいます。そしてリビングとキッチンの距離感も近くなってきていますよね。だから、キッチンやリビング&ダイニングで快適に過ごすためには、色々な角度から目に入るシンクをもっと真剣に選ぶ必要があると思うんです。そのための選択肢を広げたい! そういう思いでシンクに注目しています」
濱田氏は以前、「NOELSE」というクオーツストーンやセラミック板の新しいシンクを発表しています。
「そしてもっと広く多くの人にシンクを選ぶことの楽しさをお伝えするためにスタートさせたのがBLANCOの取扱いです」
濱田氏はさらに続けます。
「BLANCOは圧倒的な性能とコーディネートをもたらします。傷や汚れ、劣化を気にすることなく快適に使えて、多彩なコーディネートで一人ひとりに合わせた心地よいキッチンコーディネートができる、そんな魅力が詰まっています。シンクをもっと真剣に考え選ぶということが、キッチン選びのフローのひとつとして定着することを目指します」
BLANCOのクオーツ系シンクは、多彩なカラーバリエーションに加え、オーバー、アンダー、エプロンなど多彩な設置方法から選ぶことができ、これからますます重要性が増してくるキッチンのコーディネートには欠かせないアイテムのひとつになるでしょう。
クオーツ系シンクの市場はまだまだ大きくはありませんが、これからのキッチン市場の流れを考えると、大きく成長する事は間違いないでしょう。今のうちに情報を鵜収集しておいたほうがいいと思いますよ。
>BLANCOシンク公式サイトへ
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BLANCOシンク国内販売元
株式会社46.5
東京都武蔵野市境南町4-16-20-201
BLANCOシンク正規代理店
東日本:株式会社リラインス
東京都新宿区西新宿6-6-3 新宿国際ビル新館9階
TEL:03-5909-0503
西日本:株式会社藤田幸三商店RESTAGE事業部
兵庫県西宮市分銅町5-3 B101
TEL:0798-39-7017