途切れなく続く、政治家、芸能人の不倫報道

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10月の参議院静岡補選で初当選した山崎真之輔議員(40歳)が、2014年の夏から5年間、一般女性と「不適切な関係」を続けていたと週刊誌に報じられた。本人も「おおむね事実」と認めているという。

また、“ヴィジュアル系エアーバンド”ゴールデンボンバーのメンバー歌広場淳さん(36歳)が1年にわたって不倫をし、相手女性が妊娠。その後、切迫流産となって中絶を余儀なくされたことがわかった。本人は事実を認め、活動自粛を発表している。

「不倫」はバレると社会的制裁を受けることが多い。家族に対して、世間に対して、そして社会に対して言い逃れできない状況になるのは誰でもわかっているはず。それなのに不倫がなくならないのは、やはり自分だけはバレないと思い込んでいるからなのだろうか。
 

社内不倫、だけど「バレない」と思っていた

「社内不倫をしたことがあるんですが、そのときは何も考えていませんでしたね。結果、取り返しのつかないことになって、深く後悔したけど、そのときはもう後の祭りなんです」

アキノブさん(46歳)はそう言う。5年前、同じ職場のトモカさん(当時26歳)と親しくなったものの、「決して自分から口説いたわけではない」そうだ。仕事をしているうちに彼女の思わせぶりな態度に、反応してしまったのだという。

「年上の男性が好きなんですって潤んだ目でじっと見られたり、課長のような人と結婚したいと言われたり……。家庭のある僕が、ひと回り以上年下の女性にモテるわけがないとわかっていながら、だんだん気持ちが高揚していってしまった」

ふたりで食事をし、軽く酔って店を出ると彼女がしなだれかかってきた。もう歩けない、気持ちが悪い、どこかで休ませて。そう言われてふと見ると、目の前にホテルの看板があった。そこから始まった不倫だった。彼は当時、結婚して11年。同い年の妻との間に9歳と6歳の子がいた。

「家庭があることは抑止力にはならなかった。目の前の彼女しか見えていませんから。そういう関係をもって、帰ったときに妻の笑顔を見てドキッとし、子どもの寝顔を見て『まずいことをしてしまった』とは思いました。だけど翌日、会社で妖艶な彼女の顔を見ると、またそちらの世界に引きずり込まれる。社内で噂になったらまずいから、それだけは気を遣いましたが、周りにはきっと気づかれていたんでしょうね。僕自身は、こんなに気を遣っているのだから、会社にバレるはずはないと思っていました」

言葉は悪いがノーテンキというかなんというか。危機管理意識がまったく機能しないのが恋の始まりなのかもしれないが。
 

血の気が引いた、妻のひと言

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だが、そんな恋の陶酔は長くは続かなかった。アキノブさんの様子がおかしいと感じた妻は、彼の携帯をのぞき見したようだ。

「ある日突然、『トモカさんってあなたの部下よね? どういう関係?』と言われたんです。雨降りそうだね、というような軽さがあったので、逆に慌ててしまった。飲んでいたコーヒーを吹き出しました。それが浮気を認めたことになるとは気づかずに」

妻は冷静に言った。「どうしたいの、離婚する?」と。いきなり離婚という言葉が出てきたことにアキノブさんはさらに動揺した。

「ああ、不倫するということ、外でちょっとした恋をするということは、離婚につながるんだと初めて現実としてわかった気がします。妻は『家族がいらないなら、私はいつでも離婚するわよ』って。とんでもないことが起こりつつあると背筋が寒くなりました。僕はそんなことをまったく望んでいないんですから」

きみは何か誤解している。彼女とは仕事だけのつきあいだとアキノブさんは必死で訴えた。妻は「わかった」と短く答え、「その言葉を裏切るようなことが発覚したら、私は黙ってないから」と笑いながら言った。その笑みが怖かったそうだ。

「その翌日、トモカにすべて話しました。妻にバレて修羅場になっているので、しばらく会えないと。もともと僕は離婚するとは言ってないし、家庭があると念押ししての関係だったけど、彼女は『納得できない。一方的すぎる』と泣いていました。つらかったけど、それ以上の言葉はかけられなかった。その後、彼女は自分の上司と僕の上司にすべてを告白、さっさと会社を辞めていきました。社内的に問題となり、閑職に異動になったことで、僕はいたたまれずに職場を去るしかありませんでした」

しばらく会えないというのは、彼にとっては別れの言葉だ。彼女もそれを察したのだろう、だが納得はしていなかった。だから置き土産のように、彼との関係を暴露して辞めたのだ。たった10カ月ほどの恋だった。それでも「復讐されてしまう」怖さを思い知った。

「会社を辞めたことを妻に報告すると、『私もあなたを捨てたいけど、ここは助けるしかないわね』って。転職先を探すのに半年以上かかりましたが、なんとか就職できました。その間は妻の収入に頼るしかなかった。芸能人の不倫などが発覚して離婚するのを見ると、僕は本当にラッキーだったんだと思います」

もちろん不倫をした自分が悪い。それはわかっているが、「恋は五分五分ではないのか」という思いもあるとアキノブさんは小声で言った。家庭があるとわかっていながらつきあったのだから、そこを彼女にも考えてほしかった、と。不倫に踏み込んだ彼がいけないのか、復讐のように暴露した彼女がひどいのか。

いずれにしても、不倫に踏み込んでしまったら、「バレないはずはない」と考えたほうが賢明なのだろう。
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