投資家はキリの良い数字が好き?

よく投資家は「キリの良い数字が好き」と言います。たとえば、「日経平均3万円」みたいな区切りの良い数字は、意識されやすいってことですね。

それもあり、「3万円を割れたら買う」や「2万円を割れたら買う」みたく、逆張りの目安としてキリの良い数字が使われやすいと考えられています。

今回はこの説が正しいかどうか検証してみることにしました。
 

検証してみると……

まず、検証にあたって1984年以降の日経平均株価の日足データを集めました。そして、このデータを使って以下の2つの方法で取引した場合のデータを集計しました。

【データ集計方法】

(1)日経平均が3万円割れで翌日買い、3万円超えで翌日売り、20営業日で撤退
(2)日経平均が2万1341円割れで翌日買い、2万1341円超えで翌日売り、20営業日で撤退


1つ目は「キリの良い数字で取引した場合」。2つ目は「キリの悪い数字で取引した場合」になります。ちなみに、2つ目の数字は素数です。つまり、1とその数字以外の整数では割り切れません。まさに「キリの悪い」数字です。

この集計をしたところ、以下の結果が得られました。

■データ集計結果(1):3万円割れで翌日買い、3万円超えで翌日売り

  • 勝率:58%
  • 平均損益率:+0.44%
結果を見ると、勝率が50%を超えていて、平均損益率もプラスでした。この結果を見るかぎり、「たしかにキリの良い数字で株を買うともうかりそう!」と感じました。しかし、本題はここからです。実は、キリの悪い数字でもほとんど同じ結果が得られました。

■データ集計結果(2):2万1341円割れで翌日買い、2万1341円超えで翌日売り
  • 勝率:58%
  • 平均損益率:+0.42%
データを見ると「キリが良くてもキリが悪くてもだいたい同じ成績」でした。

あくまで2パターンの検証なのでなんとも言えませんが、この結果を見る限り、キリが良いとかキリが悪いとかはあまり関係ないみたいです。僕らが投資判断を下すときには、キリの良さは気にしなくてもよさそうです。

また、どちらの場合も「下がったときに買う」と成績がプラスでした。ですから、「どんな価格帯だろうが、日経平均株価は下がったときに買うと有利!」と覚えておくとよいかもしれませんね。



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