いよいよ最終的な衣替えのタイミング! この頃は10月でも夏日から冬日まで気候の変化が幅広く、衣類を出したり入れたりに忙しい日々ですが、やっと本格的に夏服にさよならする時期ですね。夏じまいも冬じたくも同時にやるなら、今だけでなく、来年の衣替えもラクにできるようコンパクトな収納を心がけましょう。
「5秒でショップ風にたたむTシャツのたたみ方!」(1)と(2)をつまんだら、(1)を(3)までもっていきそのまま持ち上げる。裏側を上にして置き、折り返したら完成!
夏物をしまうポイントは「来年きれい」「場所を取らない」
来年、出した服をシミもシワもなく快適に着られるためには、以下の3つのポイントを心がけてしまいましょう。■1. 汗や皮脂の汚れをきちんと落とす
汗や皮脂汚れは、時間がたつと黄ばみや虫食い被害につながります。特別な洗い方をする必要はありませんが、襟や袖、脇などは、きちんと洗うことを抜かりなく! 「来年取り出したときにきれい」を目標にしましょう。
■2. ぎゅうぎゅう詰めはカビや虫対策の効果減でNG!
たたむ、たたまないに限らず、収納スペースの8割くらいにしておきましょう。折り目やシワだけでなく、湿気やカビ、虫対策にも効果的。せっかく除湿剤や防虫剤を入れても、風通しが悪いと全体に効果が行きわたりません。
■3. 目立つ折り目やシワをつけない収納を
シワ対策にはハンガーがけ収納が一番のように思えますが、スペースにも限りがあるため、たたむ収納と併用するのが現実的でしょう。たたみジワは折る回数を限定することを心がけることで意外と解決します。
ハンガーがけ収納に向かない衣類は? たたむか、たたまないかの判断基準
衣類をたたんで収納するかどうかは、それぞれのご家庭の収納事情により自由です。ただ、やってはいけないポイントはきちんと押さえ、その上で自分流を組み立てましょう。ハンガーがけ収納はラクではありますが、例えば、編物類のように向かない衣類もあります。編んで作られているセーターやポロシャツ、Tシャツなどは「伸び縮み」するのが長所な反面、衣類自身の重みでも「型崩れ」しやすいのが弱点です。ただし、軽めの素材なら「厚みがあって肩幅が合うハンガー」を選べば大丈夫であることもあります。
ハンガーに向くのは、Yシャツなどの織物類。ハリがあってあまり伸縮しません。とはいえ、針金ハンガーのようなタイプは、肩幅が合っていないと両肩に跡がついてしまうため気を付けましょう。
たたむ収納は、うまくできれば収納場所を半減できますが、ハンガーがけ収納に比べてひと手間が必要な上、出したときにシワがついていることも悩ましいもの。また、せっかくきれいに収納したのに、出したい衣類以外が一緒に出てきて崩壊してしまうことがあります。
それを防ぐには「立てて」収納するたたみ方が効果的。そこで次に「たたむ」派のための知恵をご紹介します。
たたむなら「四角いコンパクトたたみ」で“立てて”しまう
どんな衣類でも「四角いコンパクトたたみ」をして、収納場所に積み重ねていく方法は、取り出したときにきれいな状態がキープできます。ショップに置いてあるのはこの形です。弱点は、積み上げた衣類の中から、下にあるものを取り出すときに全体が崩れがちなことです。それを解決するのが、四角たたみの際、一辺の長さを引き出しや収納ボックスの“高さ”に合わせて、“立てて”しまうこと。上からほしいものを見つけやすく、取り出しやすい利点があります。ただし、詰め込みすぎると逆に出しにくくなるため、入れる量はやはり収納スペースの7~8割くらいがおすすめです。
例えば、フード付きトレーナーやウィンドブレーカーは、小さく折りたたんでフードに入れ込めば収納しやすくなります。丸め込みながらフードへ入れると棒状になるため、キャンプやママバッグにしまう際にも便利。きれいな四角にするポイントは、身頃を縦長にたたむときにフードの幅に合わせることです。 ショップ風にたたんだ長袖Tシャツやソックスも立てて並べて入れておけば、朝の忙しいときに慌てて探さずにすみます。
ハンガー収納向きの衣類をたたむなら
ハンガーがけが基本であるYシャツやズボンなどの織物類、また大きかったり長目の衣類も、衣替えで出したときになるべくシワなく着たいところです。Yシャツは、クリーニング屋さんのように前身頃をきれいに出す四角たたみにすれば、折り目がついていても着たときに見た人は気にならない状態になります。ワンピースだって、ウェスト幅からはみ出した袖やスカートの部分を縦長の長方形になるよう折りこんでから三~四つ折りにたためばOK!
ズボンは、折る所に縦長に巻いたハンドタオルをはさんでおきましょう。横線の折りジワが目立たなくなり、履くときにきれいな状態になります。
年を追うごとに季節の変わり目が読みづらくなっているため、これからは衣類の買い方から収納の形まで考え方を変えたほうがよいのかもしれません。でも、今回ご紹介した「たたみ方」の知恵は長く役立つのではないでしょうか。