散歩

米タイム誌が選ぶ「世界の100人」隈研吾さんがデザインした都内の建築物を見て歩く【東京散歩】(2ページ目)

米『タイム』誌が選ぶ2021年の「世界で最も影響力のある100人」に隈研吾さんが選ばれました。あらためて東京で見ることができる隈研吾さんのデザインした建築物を見て歩きましょう。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

銀ブラしながら隈研吾デザインを探す

銀座でも隈研吾さんがデザインした建物をいくつか見ることができます。これまで何気なく見ていた建物も、実は隈研吾さんのデザインだったりしますよ。銀ブラついでに見に出かけてみてはいかがでしょうか。
 

ティファニー銀座本店

ティファニー銀座本店も隈研吾さんのデザインだということで見に行きました。それまで何気なく通っていた銀座通りですが、お散歩するのも楽しくなりますね。
 
窓がキラキラ輝いてまるで宝石のような建物です。

周辺の建物が映り込むような構造になっているティファニー銀座本店(中央区銀座2-7-17)

築21年のビルをリノベーションして建て替わったのが2008年のこと。その特徴は全て異なる角度で外壁に設置してある292枚のパネルです。キラキラ光って美しいですね。
 

歌舞伎座

次は歌舞伎座へ向かいました。これも今回初めて知ったのですが、新しくなった歌舞伎座も隈研吾さんのデザインだそうです。
歌舞伎座の前を通ると昔と変わらぬエントランスがあります。

歌舞伎座は以前の入り口をそのまま残し、その後ろに高層ビルが建っています(中央区銀座4-12-15)

明治時代に建てられた歌舞伎座は、震災や戦災にあいながらも、何度も建てなおされてきました。

1951年に建てられた歌舞伎座の建物は我々にもなじみのあるものです。それが2013年に隈研吾さんのデザインで生まれ変わります。しかし、そのエントランスは1951年に建てられたものをそのまま使っています。昔と変わらない入り口を見るとなんだかホッとしますね。後ろにある高層ビルは、少し離れないとその全貌を見ることはできません。
風景に溶け込んだ新しい歌舞伎座

以前のエントランスを残しながら高層ビルを加えた歌舞伎座

なんとも現代的な高層ビルが建っています。けっこう遠くからでもこの高層ビルを見ることができます。
 

東熱ビル

銀座から京橋方面に歩いていくと東熱ビルが見えてきます。ここは東洋熱工業本社です。
多くのパネルが見られます。

「都心型中小オフィスビルの省CO2モデル」として計画された東熱ビル(中央区京橋2-5-12)

2013年に竣工された東熱ビルは京橋のランドマークになっています。アルミバーが取り付けられたビルは独特なビジュアルですね。

さて、最後は東京メトロ銀座線京橋駅から浅草駅まで移動しました。
 

浅草文化観光センター

東京散歩の人気スポットといえば浅草エリアです。そのため筆者も何度も浅草に足を運んでいますが、あるとき雷門の前に将棋の駒を積み重ねたような建物が建っているのを発見しました。
独特なデザインの建物になっています。

雷門の前に建つ浅草文化観光センター(台東区雷門2-18-9)

2012年に建てられた建物ですが、しっかり隈研吾さんのテイストが現れていますね。まず、木のぬくもりが感じられる建物です。観光案内施設なので、誰でも利用できます。最上階に上がれば、浅草寺や仲見世通りなどが一望できます。

今回は中には入りませんでしたが、2017年の9月に訪れた浅草文化観光センター8階にある「アサクサ ミハラシ・カフェ」からの景色を思い出します。
浅草寺や仲見世を上から見ながら紅茶をいただきました。

浅草文化観光センターの8階にある「アサクサ ミハラシ・カフェ」※2017年9月撮影

コロナ前、外国人のお客さんでいっぱいだった「アサクサ ミハラシ・カフェ」を訪れた日は雨が降っていましたが、むしろ風情のある景色になっていたかもしれません。



都内には、まだまだ隈研吾さんのデザインによる建物があちらこちらにあります。みなさんも調べて巡ってみてはいかがでしょう。
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