この時期には台風が来襲しやすいということもありますが、日本は地震や台風、豪雨、豪雪、洪水などさまざまな自然災害に見舞われやすい、世界有数の自然災害国であることから、災害の未然防止と被害の軽減には常日ごろから気を付けたいところです。
そこで今回は、災害への対策として備えておきたい「防災家電」を厳選して5つ紹介したいと思います。
1. 地震を検知すると自動的にブレーカーを遮断してくれる 大和電器 「感震ブレーカー 震太郎」
地震で停電が発生した場合に気を付けなければならないのが、電気機器からの漏電などによって停電復旧後に発生する「通電火災」です。この製品は、3穴タイプのコンセント、もしくはアース付きのコンセントに設置するだけで、震度5強の地震を検知してから3分後にブレーカーを遮断してくれます。感震ブレーカーに接続している機器の電源だけを遮断するのではなく、漏電ブレーカーに疑似電流を流すことで主幹ブレーカーを遮断するため、家の中のどこに設置しても家中の電源をオフにしてくれます。地震検知後3分以内に停電になった場合、停電復旧後にブレーカーを遮断するため、通電火災を防ぐことができます。
2. 家電も使えるポータブル電源 JVCケンウッド「BN-RB37」
昨今のアウトドアブームもあって最近注目を集めているのが、大容量バッテリーを搭載する「ポータブル電源」です。超大型モバイルバッテリーのようにスマホなどの機器を充電できるだけでなく、交流(AC)出力も可能なため、家電製品を接続して使えるのが魅力です。容量は375Whで最大200Wの出力が可能。定格出力100Wの機器であれば、3時間半は使うことができます。災害時の非常用電源として使うだけでなく、アウトドアで扇風機を使ったり、車中泊時に電気毛布を使ったりと、キャンプやアウトドアでも活用できるため、ぜひ常備しておきたい機器の一つです。
3. スマホへの充電もできるソーラーパネル Jackery「Jackery SolarSaga 60」
コンパクトに収納や持ち運びができる、最大約68Wの出力が可能な折りたたみ式のソーラーパネルです。DC出力ポート(22V/3.09A、8mm)とUSB出力ポートを装備しており、Jackeryのポータブル電源(DC出力対応)やスマホ、タブレット、モバイルバッテリーなどの機器を充電できます。DC出力ポートのサイズや電圧/電流が合っていれば、他社製のポータブル電源にも充電可能です。IP65の防水・防じん性能を備えており、通常の雨や風であれば問題なく使えるのも魅力です。ポータブル電源がなくても、災害時にモバイルバッテリーやスマホを充電できる機器として活躍できます。
4. 10年間ほったらかしでも充電できる手回し充電ラジオライト 山善「YTM-R300」
長期保存可能なコンデンサー充電池を採用したことで、10年間ほったらかしていても充電できるという手回し充電ラジオライトです。手回し充電のほか、上部に備えるソーラーパネル、USB端子を経由したモバイルバッテリーなどからの充電も可能で、単4形、単3形乾電池での駆動にも対応します。懐中電灯スタイルを採用する一般的な手回し充電ラジオライトと違ってランタンの形をしているだけでなく、IP54の防水・防じん性能を備えているので、キャンプなどのアウトドアでも使いやすいのが魅力です。
5. サイレン機能も搭載する手回し充電テレビ&ラジオライト innowa「innowa buddy」
innowa(イノワ)の「innowa buddy」は、手回し充電も可能なワンセグ放送とFM/AM/短波ラジオに対応するポータブルテレビです。約2000mAhのバッテリーを内蔵しており、USBケーブルを経由してスマホなどへの充電も可能。手回し充電も可能で、単3形乾電池での駆動にも対応します。LEDライトを内蔵するほか、緊急時や災害時に自分の居場所を知らせる時などに役立つサイレン機能も搭載しています。地震や台風、豪雨などの災害がいつ訪れるか分かりません。備えあれば憂いなしという言葉があるように、転ばぬ先の杖として備えておいてはいかがでしょうか。
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