開放感の源になる「住友林業のBF構法」

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今回ご紹介するのは、住友林業にお勤めのNさん邸。家中をまんべんなく空調できる「全館空調」を採用しており、上の画像のように、右奥の玄関からLDKまでを一体にした間取りを実現しています。
 
「できるだけ家の中に自然光を取り入れたいと考え、東から南にかけては、壁ではなく窓にしました。結果、明るさだけでなく、ウッドデッキとのつながりも生まれました」とNさん。
 
「壁ではなく窓」にして家の中に開放感をもたらすことができるのが、住友林業のビッグフレーム構法(以降BF構法)の特徴です。

BF構法では、一般的な柱が105mm角なのに対して、105mm×560mmのビッグコラムを主要構造材に使用。優れた耐震性を確保しながら、開放感あふれる設計自由度の高いプランが可能になります。
また、BF構法は梁勝ちラーメン構造のため、在来工法でよくある、土台から軒まで貫く“通し柱”が不要に。1階と2階、それぞれに空間を自由に構成できます。Nさん宅もこうしたBF構法のメリットを活かしたからこそ、上のような開放的な空間をつくることができたのです。
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「柱や壁を最小限に抑えるBF構法なら、外と中により一体感が生まれます。筋交いのある在来工法や2×4の構造では、開放感を生み出すための”柱のない空間”の設計が難しいと思います。その意味でも、BF構法は構造強度を十分に活かしながら、自由なプランニングを楽しむことができました」
 
ちなみに家の設計には仕事終わりの深夜や長期休暇を活用して、1ヵ月程度かかったとのこと。基本的にNさんがすべて設計し、奥様に部材サンプルを見せて最終決定。設備メーカーはすべて奥様が決めたそうです。
 
ではいよいよ、Nさんにご自宅を案内していただきましょう。
  

玄関を開けた瞬間から視界に入る、自由設計の魅力

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外観はすっきりしたデザインが印象的です。軒天の木には、色むらがあり、表情が豊かなレッドシダーを採用。白いシンプルな外観のアクセントになっています。
 
「外壁がキャンパスとしての“地”の要素となり、木の素材に加えて、樹木も植えてアクセントにしました。1階の軒を低くして重心を低くすることで、安定感も生まれていると思います。また、玄関を開けたときに家の中が丸見えにならないように、目隠しの塀をつくりました。裏に自転車なども置けるので、生活感が出にくくなります」

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そして玄関の扉を開けて家の中に入ると、まず目に飛び込んでくるのが中庭。床の高さを室内とそろえることでLDKと一体で使えるようになっています。
 
「中庭のサイズは3m×6.3m。隣地からの視線対策として高さ1.6mの壁を設けました。ただ、周囲からの視線は北もしくは西の窓からとなり、方位的に主要な部屋は配置されないため、さほど気にはなりません」
 
実は家の設計時、中庭の使い方を具体的に想定していたわけではなかったとのこと。
 
「空間を広く見せるための要素として計画していました。ただ、住み始めてすぐ新型コロナの感染が拡大したため、ここにテーブルを出して在宅ワークをしたり、外出自粛の気分転換にと家族でBBQをしたりする際、格好の場所になりました。ただし、日当たりが良い反面、夏はちょっと暑くて(笑)。ここは建ぺい率の問題で屋根を計画できなかったのですが、可能であれば日除けを設けたほうが良いと思います」
 
そして、玄関土間を右側に回り込むと現れるのが広々とした土間収納。

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「靴やコートをしまっておくこともでき、なおかつ、ウッドデッキで遊ぶ子どものおもちゃも床に上がらず土間から出し入れできるようにしました」
 
LDKから収納が丸見えにならないよう目隠しの壁を設置。壁はあえて天井まで付けず、2mの高さに抑制した結果、天井が奥まで繋がって見えるうえ、木をしつらえることで空間の連続性を強調しています。
 

キッチンとダイニングテーブルを一体で造作することですっきりと

次にダイニングへ。

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「調理から配膳の流れは横の移動のほうがラクなので、テーブルとキッチンは横並びを前提にして計画しました。キッチン前のカウンターには、今は時計などの小物を置いていますが、将来的には子どもが勉強したりするスペースにしたいと考えています」

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「1階の窓はトイレ含め、すべて透明ガラスにしました。ご近所に対して、それとなく家の中の雰囲気をにじませることが目的です。とはいえ、もちろんプライバシーの確保も大切です。そこで目隠しを兼ねて組子格子でモザイクをかけました。設計時は障子やロールスクリーンも考えたのですが、閉塞的な印象となるため、採用しませんでした」
 
家の前面道路は脇道で、近所の人しか通らないことは分かっていたのでこの工夫をしてみましたとNさん。暮らし始めてからの近所付き合いを考慮して、自分たち家族のことを知ってもらいたい、という意図があったそうです。通常“いかに家の中を見せないか”を考えがちですが、あえて生活感をにじみ出させる試みは、非常にユニークです。
 

既成概念を取り払い、リビングからモノを極力排除

そしてリビングです。

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スペースを確保するために家具は置かず、テレビはプロジェクターで壁に投影することに

「既成概念を取り払い、テレビを置かないことで掃除がしやすくなりましたし、何より空間がすっきりしました。子どもがおもちゃを広げて遊ぶことも多いのですが、普段は何もない空間なので、遊び終わったらきれいに片付けをする習慣がつきましたね。休みの前日は2階の寝室から布団をここに移し、キャンプ気分で親子3人川の字になって寝ることを週末のイベントにして楽しんでいます」
 
階段は玄関の対角線上に配置。そのため、玄関を入ると視線が対角に延びて、部屋が広く感じられます。
 
「階段上部の吹き抜けに、北向きですが大きな窓を設けました。部屋の最も奥で暗くなりがちな場所を明るくしたことでも奥行を感じやすくしています。また、リビング階段の一番下の段を広くして座れるようにしました。ソファを置かないスタイルですが、時には横になりたい時もあると想定し、階段下の掘り込み部に特注のクッションをはめ込んで、床から少し下がった造作のソファとしています」
 
リビングの床が一段上がっている(写真左端)のも、工夫のひとつとのこと。
 
「ここは階段の一段目の役割。実際、階段として見える部分は9段しかありません。また、キッチンで作業している妻や子どもの目線が合いやすかったり、段差をつけることで座る場所が増え、居場所が自由に選べたりする効果もあります。ちなみに、ロボット床掃除機を使う予定はなかったことも、この設計を採用した理由です」

続いて、2階を見ていきましょう >>

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