Q:定期預金に預ける意味って?
「銀行の定期預金にお金を預けたままにしています。今定期預金を使う意味ってありますか? 低金利でお金が増えないと思うのですが……」(44歳・男性・千葉県)A:定期預金のメリットを活かして資産づくりに組み込むこと
定期預金を使う意味はあります。が、資産を増やすことが目的であれば、低金利の定期預金だけでその目的を達成するのは困難です。定期預金の利点をうまく活かして資産づくりの一部に組み込むとよいでしょう。定期預金の利点は、
【1】金融機関が破たんしない限り元本割れすることはない点
【2】満期や解約をしなければ現金を引き出せない点
などがあげられます。普通預金と比べるとわずかではありますが金利が良いということも一応利点です。
【1】は、仮に預けている銀行等が破たんしても1000万円とその利息等までならば預金保険制度で保護されます。
【2】は、一見すると利点にみえませんが、解約手続きが面倒なので必要以上に使いすぎてしまうことを(多少)防ぐ効果があるので利点に含めました。解約すればすぐに現金化できるという点で緊急時の資金の保管場所になります。
また、金利が低いとはいえ、金融機関ごとに金利のばらつきがあります。少しでも金利の高いところに預けるとよいでしょう。
直近の各銀行の預金金利は、大手銀行・地方銀行で0.002%、ネット系の銀行が0.01%~0.02%、この時点で条件の良かった定期預金の金利は0.3%でした。
資産づくりを目指すなら、定期預金以外の運用方法も取り入れる必要がありますが、定期預金は、その利点を活かして貯蓄を兼ねた緊急時の資金の保管場所と考えると意味があるかと思います。
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