将来のために住宅購入はすべきでしょうか……?
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回のご相談者は、住宅購入すべきかどうか悩んでいるという38歳の会社員女性。持病もあり、今後は無理もできないため、将来のマネープランが不安にもなっているといいます。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。これからの住まいや働き方について悩んでいます
■相談者
かおりんさん(仮名)
女性/契約社員/38歳
神奈川県/賃貸住宅
■家族構成
一人暮らし
■相談内容
これまで気ままに暮らしていましたが、このまま結婚しない人生になるならばこの先どのように将来に備えていくべきか不安になってきました。家を買うべきなのか、どんな保険に入るべきなのか、投資など視野に入れるべきか……よろしくお願いいたします。現在契約社員、3年目。数年後に正社員登用の予定ですが、ボーナスなどの待遇は今と変わらない。ベースアップは毎年5000~8000円程度ですが、コロナもあり今後はそれもわかりません。今のところ、働きやすく定年まで勤める気持ちではいます。退職金は200万~300万円程度の見込み。可能であれば定年退職後は働かずのんびりしたいと考えています。持病のため医療保険には入れないものと諦めています。がんで亡くなった身内はおらず、喫煙・飲酒もしませんが、がん保険は必要か悩んでいます。預金は300万円を定期、残りを普通口座に預けている。資産運用は何からどう学んでいいのかわからないし、素人がひとりでやっていいものか、元本割れしないのか不安。一度銀行窓口で相談したが、不安が拭えず踏み出せません。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)ボーナスの使い途
全額貯金することもあれば、大型家電や引っ越し、海外旅行で使うこともある。
(2)住宅について
マンション希望(中古も可)。希望エリアは、クルマがなく、仕事で帰りが遅くなることが多いため、電車のアクセスがいい都市部ないし都市近郊を考えている。
(3)雑費の支出先
医療費1万円前後。持病の検査代、薬代など。他に歯科の定期健診やクリーニング代、日用雑貨品代など。
(4)小遣いの内訳
美容院、化粧品、衣料費など。他に、趣味は読書やお菓子作りなど。
(5)定年後について
定年60歳。定年延長もしくは再雇用制度はあっても、立ち仕事のため、また、持病もあり(完治は難しい)無理が利かず、60歳以降はきびしいとのこと。可能なら定年後は「フルリタイア」を希望するが、必要に応じてパートやアルバイトも仕方ないと考えている。
(6)老後の生活について
相談者コメント「特に希望はありませんが、家庭菜園をしたり、小動物を飼えたらいいなと思っています」
(7)年金額
短大卒業後、厚生年金をほぼ完納し続けている。直近の「ねんきん定期便」では、基礎年金33万3851円、厚生年金33万1891円。
■FP深野康彦の4つのアドバイス
アドバイス1 購入するなら早い方が望ましい
アドバイス2 定年後も収入を得ることが住宅購入の条件
アドバイス3 40歳までを購入も含めて「考える」時間に
アドバイス4 運用リスクは取らず貯蓄商品で老後に備えたい
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