老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は、会社員だった人が60代前半でもらえる特別支給の老齢厚生年金の計算方法についてです。
 

Q:特別支給の老齢厚生年金の計算方法って?

質問:「私は昭和38年(1963年)生まれで現在58歳の女性です。長年会社員でしたので、60代前半で『特別支給の老齢厚生年金』というものをもらえるそうです。特別支給の老齢厚生年金がいくらもらえるのかを、どうやって計算すればいいですか?」(東京都・会社員)
特別支給の老齢厚生年金の計算の仕方って?

特別支給の老齢厚生年金の計算の仕方って?

 

A:計算は複雑。年金事務所で計算するのが正確です

特別支給の老齢厚生年金は、厚生年金加入期間の平均標準報酬額に一定乗率と加入月数を乗じて計算されます。

平成15年4月に賞与からも厚生年金保険料を差し引くこととなったため、3月以前とは乗率が7.125/1000から5.481/1000に変更になりました。

従って、平成15年(2003年)3月以前と4月以降の加入月数と平均標準報酬額(3月以前は平均標準報酬月額と呼びます)を分けて計算してから合計します。(昭和21(1946)年4月2日以降生まれの人の場合)

(1)平均標準報酬月額×1000分の7.125×2003年3月までの被保険者期間の月数
(2)平均標準報酬額×1000分の5.481×2003年4月以後の被保険者期間の月数

特別支給の老齢厚生年金額は(1)+(2)となります。
 
相談者は昭和38年(1963年生まれ)とのこと、平成15年(2003年)3月まで20歳から約240カ月、平成15年(2003年)4月以降は令和7年(2025年)の62歳まで約264カ月(勤続年数で調整要)ということになりますね。簡易的に平均月給と平均賞与を思い出し、簡易的な乗率0.7%(≒7.125/1000)、0.55%(≒5.481/1000)を使ってざっくり計算してみましょう。
 
例えば相談者が、月給26万円、賞与が年60万円なら、平成15年3月以前は、26万円×0.7%×240カ月≒43万6800円、4月以降は(26万円+60万円×20年÷240カ月)×0.55%×264カ月≒31万円×0.55%×264カ月≒45万120円。合計で特別支給の老齢厚生年金は約88万6920円となるのです。

特別支給の老齢厚生年金額は、計算方法が複雑です。年金事務所で確認することをオススメいたします。
 

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