青い年金手帳とオレンジ色の年金手帳。何が違うの?
質問:「私は会社員で、青い年金手帳を持っているのですが、先日知り合いから、オレンジ色の年金手帳を持っていると聞きました。年金手帳の色が違うと、もらえる年金の種類も違うのでしょうか?」(埼玉県・女性・42歳)年金手帳の色は何を意味している?
色の違いで負担する年金保険料やもらえる年金の金額は変わりません
年金手帳の色は、発行された古い順に、茶色、オレンジ色、青色の3種類あります。最も古く発行された茶色の年金手帳は、昭和35年10月から昭和49年10月に国民年金の加入手続きをした人に発行された手帳で、その当時厚生年金に加入していた人には、厚生年金保険被保険者証が発行されていました。その後、昭和49年11月に国民年金と厚生年金が一つの年金手帳に統合され、国民年金番号と厚生年金番号の複数の番号で管理されるオレンジ色の年金手帳が平成8年12月までに加入手続きをした人に発行されました。
平成9年1月に基礎年金番号が導入され、すべての年金記録が1つの番号で管理されるようになり、青色の年金手帳が現在に至るまで交付されています。
平成22年1月に社会保険庁から日本年金機構に発行者が変更されました。平成19年には「消えた年金問題」がありましたが、国民年金番号、厚生年金番号から基礎年金番号に統合される時に、誰のものかわからない年金記録が発生したということです。
転職が多い人、結婚して姓が変わった人や再婚した人は、年金記録の加入期間や標準報酬月額が相違しているかもしれません。年金事務所で確認、訂正してもらいましょう。年金手帳は年金に加入している証明になりますので大切に保管しましょう。
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監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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