今の職場で働けなくなる場合でも、再就職して仕事は続けていきたいです
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回のご相談者は、第2子の希望もあって住宅購入を検討しているという37歳の会社員女性です。家の購入費用の予算がわからないとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。家の購入予算で悩んでいます
■家悩み中さん
女性/会社員/37歳
九州エリア/借家
■家族構成
夫(34歳)、子ども(5歳)
■相談内容
第2子の希望もあり、現在の賃貸マンションが手狭のため、3LDKぐらいの広さのマンションの購入を検討しています。しかし、今後子どもが2人となった場合の教育費等を考えると、家の購入費用の予算がわかりません。また、そもそも子どもが2人になっても、教育費などを準備できるのかも心配で、なかなか踏みきれません。現在の職場で妊娠、出産後も継続して働けるかはわかりませんが、もし今の職場で働けなくなる場合でも、再就職して仕事は続けていきたいと思っています。いつもFPの深野さんの記事を読ませていただいているので、もし可能でしたら深野さんにご相談できたらうれしいです。お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)ボーナスの使い道
旅行・レジャー費20万円、家族の小遣い10万円(夫、妻5万円ずつ)、貯蓄150万円
(2)家計収支について
家計収支の残り6万5000円について。昨年度は普通預金が1年で約410万円程度増えていましたので、毎月の貯蓄15万円と合わせて自然と普通預金に貯まっていたようです。例年はもう少し外食やレジャー費がかかるため、貯蓄分としては計上しておりませんでした。また、転勤年には、引っ越し費用、賃貸住宅の敷金・礼金、家電・家具の買い替え、子どもの入園費用等がかかるうえ、私(妻)の転職が、子どもの保育園や幼稚園での生活リズムが落ち着いてからとなり、思うように貯蓄ができない年もありました。
(3)教育費について
毎月の教育費は、幼稚園代1万3000円、習い事で1万2000円。また、第2子については、教育費の不安がなければ、年齢を考えるとすぐにでも、と思っております。そして、進路については大学まで親としては国公立希望ではありますが、子どもの進路希望に合わせて親が納得できれば、中学・高校から私立という選択もあり得ると考えています。
(4)食費・雑費について
食品の宅配(1回/週)利用約2万円、日々の買い物(嗜好品、酒、コーヒーなど含む食材)約3万円、テイクアウト・外食費約2万円。食品の宅配を利用しており、そのため食材が割高で食費は高めになっていると考えられます。
雑費は、日用品、消耗品、クリーニング代約2万5000円、子ども用品(服・靴の買い替えなど)約3000円、NHK受信料約2000円、医療費約5000~1万円、交際費1万~1万5000円、レンタカー・ガソリン代7000~8000円/回(2カ月に1回程度利用)など。
(5)加入保険について
夫/
・生命保険(変額保険終身型、払込期間65歳、死亡保障500万円)=年払い保険料9万2200円
・子どもの学資保険として、終身保険(低解約返戻金型、払込期間18年、死亡保障800万円、子ども18歳時の返戻金 約520万円)=年払い保険料26万9408円
以上の年払い保険料を月割り3万円で家計に計上しています。
→以下の分は加入保険に計上せず。
妻/
・団体信用生命保険
独身時代に購入物件あり(1LDK・ローン借入金額1880万円、変動金利1.275%、ローン残高約1430万円)
※ローン返済や、固定資産税などの諸費用も現在まで家賃収入でまかなってきたため、家計には反映しておりません。管理会社で管理、また空室時の対応もしてもらっており、賃貸契約が続く限りは所有しておりますが、売却代金がローン残債を上回るようですので今後手放すことも考えています。
・夫/
医療保険(無配当医療保険、35歳満了、入院5000円、死亡・高度障害50万円)=毎月の保険料2070円
※夫小遣いから支出。
子ども/
・傷害、賠償保険(幼稚園にて加入)=年払い保険料7000円
※雑費で計上。
(6)働き方について
夫/会社員 定年55歳、再雇用65歳、退職金あり。現職を継続予定
妻/会社員 定年60歳、再雇用65歳、退職金あり。退職金制度はありますが、夫の転勤に合わせて転職してきたため、退職金を受け取れるまで勤務できた職場は一度だけで、年金もその時々で職場に合わせて加入してきたという状況。
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 第2子出産後に落ち着いてから住宅購入で問題なし
アドバイス2 教育費が子ども2人分でも、老後資金の心配は不要
アドバイス3 保険は第2子出産時に見直しの必要あり
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