敢えて、距離を縮め過ぎない関係
ママ友、仕事関係の付き合いなどは、距離感が近すぎるとツライと感じてしまうこともあるもの。大人になればなるほど、「ただただ仲良くなって、距離を縮めればいいわけではないこと」を分かってくるからこそ、敢えて、「近すぎず遠すぎない距離感」を保ったほうがいいこともあります。
適度な距離感は、どのように作っていけばいいのでしょうか。
そもそも「距離を縮めないほうがいい関係」とは?
相手のことを好き、嫌いに関わらず、「距離を縮めないほうがいい関係」というのはあります。もちろん、相手や自分の性格よってもケースバイケースですが、例えば、仕事で、「上司と部下」「営業担当と取引先」など、対等とは言えない関係の場合は、「距離を縮め過ぎないほうが、いい仕事がしやすい」ことはあるでしょう。プライベートで仲良くなりすぎてしまうと、仕事でも慣れ合いが生じてしまい、うまくいかなくなることも出てきますしね。
そもそも友達関係は「対等」です。だから、仕事で「上下関係がある相手」とは、“本当の友達”にはなりにくいところもあるもの。つまり、“友達になりにくい相手”とは、適度な距離をもったほうがうまくいくことは多いでしょう。
また、世の中には「ママ友との関係」に悩んでいる人も少なくありません。ママ友のなかには、意地悪をしてくる人、マウントをとってくる人など、問題のある行為をする人も意外といます。そんな相手と、わざわざ仲良くしなくてはいけないものでしょうか?
「たまたま同じ環境下にいるから仲良くしておきたい相手」と「たとえ環境が違っても、仲良くしていきたい相手」は違います。前者だと思う相手に対しては、適度な距離を保ったほうがいいでしょう。たとえ“ママ友”と呼ばれていても、単に「自分の子どもの友達のお母さん」に過ぎず、自分の友達ではないことも多いものなんですよね。
このように、「上下関係のある仕事関係者」や「同じ環境でなかったら仲良くすることのないママ友」をはじめ、“本当の友達だと思えない相手”とは、近づきすぎないほうがいいでしょう。言い方を変えれば、「適切な距離をとったほうがいい」ということです。
では、適度な距離感を保つためには、どうしたらいいのでしょうか。
適度な距離感のポイント1:プライベートのことを話し過ぎない
1つは、「プライベートの話を深く話さないこと」です。それをしてしまうと、距離が近くなりすぎてしまうことが多いので、気を付けたほうがいいもの。例えば、もし仕事関係の人と飲みに行くような機会があったとしても、“友達にしか話さないようなプライベートな話”はしないほうがいいでしょう。それよりも、仕事に関する情報交換のような会話にしておいたほうが、有意義な時間を過ごせることも多いものです。
また、ママ友の場合は、色々な状況の人がいることを理解することが大切。もし、プライベートの話などをし過ぎてしまったら、嫉妬などで関係がおかしくなることもあるので、注意が必要です。
「私は、嫉妬されるほど特別恵まれたものはないから平気!」などと思いがちですが、自分にとって「当たり前のこと」でも、相手にとっては「恵まれていること」かもしれないのです。
“本当の友達”であれば、「利害関係なく、お互いに相手の幸せを願えるような関係」ですが、そこまでの関係を築けるママ友は多くはないでしょう。
だから、よほど心を許せるような相手でない限りは、プライベートの話はし過ぎないほうが無難なのです。ママ友は、子育てに関する情報交換をする相手と捉えるほうがいいかもしれません。
適度な距離感のポイント2:わざわざ会う機会は設けない
距離を縮めないほうがいい相手とは、何か用事があるとき以外は、極力、会う機会を設けないほうがいいこともあります。やはり一緒にいる時間が長くなればなるほど、お互いに自分のプライベートのことを開示する必要が出てくるからです。
ただし、相手からの誘いを断るときには、「嫌いだから断っている」と勘違いされないようにすることが大切。例えば、「仕事が忙しくて、時間が作れないから」「子育てや親の介護でバタバタしているから」など、相手が「それなら、仕方ない」と思うような理由を挙げて、「行きたいけど、行けなくて残念だと思っている」という意志を見せられるようにしたほうがいいでしょう。
適度な距離感のポイント3:LINEでも距離を保つ
距離を空けておきたい相手からLINEの交換を求められた場合は、「毎日忙しくて、あまりLINEをチェックしていない」などを理由にして、前もって「リアルタイムに返信できないこと」を宣言し、夜にまとめて確認して返信するようにするといいでしょう。はじめから相手に、“そういう(状況の)人”だと思わせてしまったほうがいいのです。
また、返信するときは、上手に「スタンプを活用すること」も大切。スタンプで返信をすると、「忙しいのかな」「もう会話を終わらせたいのかな」など、相手が察してくれることも多いので、「ありがとう」「いいね」「了解」「よろしくね」など、色々と応用可能なLINEスタンプを用意しておくと便利でしょう。