コロナ禍でコンビニスイーツが好調
新型コロナウイルスの影響によるリモートワークやおうち時間の増大により、自宅の近くで気軽に購入できるスーパーやコンビニのスイーツが好調です。
例えばローソンでは、2021年1月に発出された緊急事態宣言以降、全国のローソン店舗におけるスイーツの売上が、前年比約15%増を記録しました(2021年1月8日~2月28日までのチルド和洋菓子合計販売高と、前年同期間との比較)。
そこで今回は、株式会社モンテールが2007年より毎年公開している「スイーツ白書2021」より、スーパー・コンビニスイーツ人気ランキングを紹介します。
スーパーやコンビニで売れている14年不動の1位は?
シュークリームが1位という結果に
「スイーツ白書2021」によると、「よく買うスイーツランキング」の1位はシュークリームで、74.8%。2位以下に圧倒的な差をつけてのトップとなっており、同調査ではなんと14年連続の首位を獲得しています。
シュークリームが1位の座を守り続けている
新商品が続々と発売されるコンビニスイーツでも、年間を通じてシュークリームの売れ行きはトップクラス。1個100円台というリーズナブルな価格帯に加え、子どもから年配層まで、幅広い年代に好まれるスイーツであることが大きな理由として挙げられます。
さらに、スプーンやフォークを使わず、どこでも手に持って食べられる気軽さも大きな魅力。持ち歩いても型崩れしにくいためケーキに比べてテイクアウトしやすく、手土産に買い求めやすいという利点もあります。
フードライターが選ぶ、1回は食べておいたほうがいいシュークリームは?
コンビニでは、シュークリームは定番のスイーツとして通年販売されていますが、年に1回ほどリニューアルが行なわれ、品質も年々アップ。各社それぞれの個性を放つシュークリームは、どれも甲乙つけがたい美味しさです。
1.セブン‐イレブンの「シュー・ア・ラ・クレーム」(税込140円)
「シュー・ア・ラ・クレーム」という商品名に、本気度を感じるセブン‐イレブンのシュークリーム。まず着目すべきは、専門店のような香ばしいシュー皮。スーパーやコンビニのシュークリームというとふんわりとした生地が多い中、この商品では発酵バターを配合した生地を重ねて焼き、バターの風味と歯切れのよい食感を実現しています。噛むごとに味わい深く、ほんのりきいた塩気が生地の美味しさをさらに引き立てます。
一方、こだわりの卵「エグパティシエール」を使用したカスタードクリームはなめらかな口どけで、バニラの風味がより本格的な味わいを楽しませてくれます。3社の中で一番小ぶりなシュークリームですが、生地、クリームともに味わい深く、満足感の高い商品です。
2.ローソン「大きなツインシュー」(税込120円) ローソンの定番シュークリームは、「大きなツインシュー」。120円とは思えないボリュームでお値打ち感が高く、ヒット商品の多いローソンのスイーツの中でも不動の人気商品です。
特徴的なのは、3社の中では唯一、ホイップクリームとカスタードクリームのWクリーム仕立てである点。こぼれんばかりにクリームが詰まっていて、断面の迫力も満点です。ホイップクリームは、ミルキーなコクのある味わい。カスタードクリームはクセのない味わいで、ちょっと懐かしさのあるポテッとした口当たりです。
ふんわりとして歯切れのよい生地が、やさしくクリームを受け止めてくれます。カスタードクリームもホイップクリームも両方食べたい!というワガママも満たしてくれる商品です。
3.ファミリーマート「クリームたっぷり!濃厚カスタードシュー」(税込130円)
ファミリーマートのシュークリームは、お店でも販売している「コクと旨みのこだわりたまご」を使用したカスタードシュークリーム。生地は、さっくりとした食感で、ちょうどセブン‐イレブンとローソンの中間くらい。香ばしさもあって、濃厚なカスタードクリームとよく合います。
カスタードクリームは黄色味を帯びていて、とろりとなめらかなテクスチャー。たまご感のあるコクのある味わいで、ほのかにバニラの粒も見え隠れします。こちらも先の2商品同様、こぼれるほどクリームが入っていて、価格以上のお値打ち感! カスタードクリームが好きな人におすすめしたいシュークリームです。
バリエーション広がるコンビニのシュークリーム
今回紹介した定番のシュークリーム以外に、期間限定でチョコレートや抹茶、いちごといった様々なフレーバーのシュークリームが登場するほか、近年では、もちもち、ザクザクなど多彩な食感のシュークリームも増えています。また、コロナ禍ならではの特徴として、10個入りのプチシューといった大容量の商品の売れ行きが好調だといいます。味わいや食感のバリエーションが豊富で選ぶ楽しみがあるのも、シュークリームの根強い人気を支えているのでしょう。