「家事分担」が夫婦の悩みNo.1に。その要因は?
オールアバウトの独自調査(2021年3月、全国1000名を対象に実施)によると、夫婦関係の悩みは、「セックスレス」17.8%、「性格が合わない」17.4%をおさえ、「家事分担」が22.3%で第1位。家庭を持つ5人に1人が、夫婦関係の悩みに「家事分担」を挙げていることが明らかになりました。
「家事分担」が22.3%で第1位
この要因として考えられるのが、新型コロナウイルス感染症流行による在宅勤務、在宅時間の増加です。リンナイ株式会社が2020年9月、首都圏に住む既婚男女1000人を対象に行ったインターネット調査によると、コロナや外出自粛の影響により、「テレワーク、在宅時間が増えた」と回答した有職者は過半数。
在宅勤務、在宅時間が増えたと回答した有職者は過半数
「テレワーク、在宅時間が増えた」と答えた男性に、コロナ前と比較した家事・育児に対する参加度合いを聞いたところ、約6割が「積極的に家事・育児に参加するようになった」と答え、家事時間は約40分、育児時間は約1時間増える結果となりました。
約6割の男性が「積極的に家事・育児に参加するようになった」
「家事分担」でストレスをためない5つのポイント
テレワークで在宅時間が増え、男性の家事・育児時間が増えているのに「家事分担」が夫婦間のもめごとの原因になるのはもったいない!
「家事分担」でストレスをためないポイントを、5つ紹介します。
1 家事・育児をリスト化。夫婦で共有してルールを決める
朝は子どもの園見送り、洗濯、洗濯物干し、夕方から夜にかけては夕食づくり、食器洗い、子どもを風呂にいれるetc。まずは家事・育児をリスト化し、夫婦で共有を。それぞれの働き方を見返し、ルールや分担を決めましょう。「どちらかが忙しくなったらどちらかがフォローする」など、柔軟に対応したいものです。
2 パートナーが「家事が苦手」という場合は“便利家電”を使う家事から
「パートナーは家事全般が苦手」という場合は、ロボット型掃除機、全自動洗濯機、食器洗い機など、便利な時短家電を使う家事を担当するのもよいでしょう。家電を買い換える機会があれば、使いやすい家電を一緒に選ぶところから。
3 パートナーに完璧を求めない。「ありがとう」を忘れない
「決まった洗濯物のたたみ方がある」「掃除機をかけたあと必ずぞうきんで水ぶきする」など、家事にこだわりがある人も少なくないでしょう。しかし、パートナーに自分のこだわりを押し付けてしまうと、「何でこれができないの?」などイライラがつのってしまいます。完璧を求めず、任せたら多少のことには目をつぶり、「ありがとう」の言葉を忘れないようにしましょう。
4 夫婦だけでなく子どもも一緒に家事分担を
子どもは幼児期くらいから、洗濯物たたみ、食器運びなどができるようになります。よほど急いでいるとき以外は、なるべく子どもも家事分担のメンバーの一員と認め、関わりましょう。親がやるほうがラクですが、長い目で見ると家事スキルの向上につながり、何年後かには心強い助っ人になるかもしれません。
5 それでも大変なときは、「外注」で乗り切る
しんどいときは、掃除や料理などの家事代行サービスなど“外部”の力を借りるのも手。支出は増えますが、家族が精神的にラクになれる方法を選択するのが先決です。
コロナ禍が続き、在宅時間の増加傾向は続きそうですが、夫婦や家族全員で家事分担とじっくり向き合うチャンス。共に日々を過ごす「チーム」の一員として、おうち時間を楽しく快適に暮らすためのマインドやノウハウをアップデートしていきたいものです。