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iOS 14.5は「Apple WatchでiPhoneをロック解除」だけじゃない! 日本ユーザーが早めにアップデートすべき理由(2ページ目)

アップルは「iOS 14.5」「watchOS 7.4」を正式リリースした。Apple Watchとの連携による「マスクをつけたままFace IDの解除が可能に」機能や「AirTag」対応、プライバシー機能の強化、楽天モバイル正式対応など、日本ユーザーにとって注目のポイントを解説する。

石川 温

執筆者:石川 温

携帯電話・スマートフォンガイド

 

プライバシー機能も強化

また、iOS 14.5では、プライバシーへの配慮も強化されている。

ここ最近、iPhoneでアプリを立ち上げると「他社のAppやWebサイトを横断してあなたのアクティビティを追跡するのを許可しますか」というメッセージが出るようになった。これは、App提供者が他社のデータと組み合わせることで、ユーザーの行動履歴をまとめ、ユーザーが興味を示しそうな広告を表示するということに利用されている。
メッセージを「許可」すると、自分好みのコンテンツが表示される

メッセージを「許可」すると、自分好みのコンテンツが表示される

これ自身、決して悪いことでは無いのだが、アップルとしては「ユーザーに許可無く、勝手に黙ってやることはどうなんだ」というスタンスをとっている。そのため、「ユーザーにきちんと許可を取りなさい」として、こうしたメッセージを出すようになったのだ。

アプリ提供者としてはユーザーをターゲットした広告の効果が出なくなる可能性もあるため、こうしたメッセージが出る前に「許可を押してね」という通知を表示するようになるなど、対策をとるところも出てきたようだ。

ユーザーとしては、許可をしないことで自分に合った広告が出てこなくなるかもしれない。ただ、許可をするしないは、iPhoneの「設定」アプリ→[プライバシー]→[トラッキング]から変更できる。一度、許可したものを拒否にすることできるし、その逆も可能だ。それぞれのアプリで個別に設定することもできる。
 

楽天モバイルの通信回線に正式対応

日本のユーザーにとって最も関係がありそうな iOS 14.5のアップデートが、楽天モバイル対応だ。

楽天モバイルは4月30日からiPhone 12シリーズ、iPhone SEの取り扱いを開始する。日本国内ではソフトバンク、KDDI、NTTドコモに続く4社目となる。

一方、iOS 14.5では楽天モバイルの通信回線に正式に対応した。これまでもSIMフリーのiPhoneに楽天モバイルのSIMカードを挿入すれば通信自体は可能だった。しかし、4Gしか使えないなど、完璧には作動しなかったのだ。

iOS 14.5からは楽天モバイルのSIMカードを挿入すると5Gの設定メニューが表示されるなど、正式対応したことがうかがえる。

楽天モバイルでは、iPhoneをキャリア最安値で販売するとしている。料金プランも月間1GB未満ならゼロ円となっており「iPhoneをお得に使える楽天モバイル」として人気が出そうだ。
 

5G対応も強化

また、iOS 14.5では、5Gネットワーク関連が強化されている。

5GでのデュアルSIMに対応し、2つの回線で5Gが利用できるようになった。これまではデュアルSIMに設定すると5Gが使えなくなるという弱点があった。

さらに「スマート・データ・モード」が改善され、バッテリー駆動時間を延ばし、データ使用量を削減するようになるという。

ロック解除やプライバシー保護、さらに5G対応などさまざまな機能強化が図られているだけに、早めにアップデートすることをオススメしたい。

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