ひとり暮らしを始めてから初めて、老後資金不安を感じました
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回のご相談者は、3年前に離婚して中古住宅を購入した50歳の会社員女性です。お子さんが独立して初めて老後の不安を感じたそうです。ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください。(相談はすべて無料になります)★マネープランクリニック編集部では貯蓄達人からのメッセージを募集中です★
退職金もなく、これからの働き方についても悩みます
■相談者
愛犬吉宗さん
女性/会社員/50歳
近畿/持ち家(一戸建て)
■家族構成
ひとり暮らし
■相談内容(原文ママ)
数年前に離婚し、昨年まで賃貸に入居していました。ペット可物件のため、賃料が高かった。長期的に考え、中古一戸建てを購入。25年ローン。返済額は、賃料と同等額でした。75歳までローン返済があります。給料が安く、毎月の生活での貯金はできていません。毎月30時間ほどの残業をして、現在の給料です。子どもが独立したため、ひとり暮らしとなり、赤字をまぬがれて生活ができるようになりました。雑費には、老犬の治療費が大半を占めています。ボーナスも少ないですが、全額を貯金にまわせるようになりました。ひとり暮らしを始めてから初めて、老後資金不安を感じました。今の会社では80歳まで雇用可能ですが、現在の給料は手当があっての金額のため、立場が変わると手当はなくなり、給料が下がります。うちの会社は、退職金制度はありません。月の保険料が、かなりの負担になっていると思っています。保険の見直しも、必要なのかもしれませんが……。そこも含めて、どう老後資金を作っていくか、不安は募るばかりです。
ぜひアドバイスをいただきたく、お願いいたします。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)住居費について
・2019年に築25年の中古住宅を購入。
・購入金額1800万円
・借入金額2200万円(リフォーム代込み)
・借入金利1.175%(団信を上乗せした金利)
・返済期間25年
このほか、固定資産資産税が5万2800円
(2)車両費について
208万5000円の借り入れで毎月2万円、ボーナス時4万円の返済。2023年まで。残価69万円を一括払いか、再ローン。ガソリン代は1万5000円ほど。自動車保険4000円。中古車への買い換えも検討できます。
(3)保険について
・終身保険(死亡保障650万円、医療特約入院日額1万円、三大疾病保険料払込免除特約付き)=毎月の保険料1万6000円
・定期保険(5年ごと10万円。2039年8月満期105万円)=毎月の保険料6000円
・がん保険(終身タイプ)=毎月の保険料3600円
・個人年金保険(60歳から支払い開始、10年確定、年金額49万3000円)=毎月の保険料1万1000円
(4)通信費について
通信費は、テレビ、ネット、固定電話、携帯。半年以内には、使用してない固定電話の契約を中止する予定です。
(5)雑費について
雑費として、愛犬の病院代や関連費として3万~5万円ほどで、ペット保険が3000円。
(6)公的年金の見込み額について
老齢基礎年金77万8000円。厚生年金52万6000円。
(7)働き方について
現在の収入見込み年齢は、未定です。地位が変わると、月3万円ほど下がります。住宅ローンがあるので、完済年齢の75歳までは働かないと、と思っています。転職の誘いがあります。月給総額45万円。残業なし。交通費別。現在より、手取り額は増えると思われます。ただ、75歳までの雇用は難しいようです。
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 保険の見直しで毎月貯蓄を。60歳までにしっかり貯める
アドバイス2 60歳で収入が減っても、支出も減っているので貯蓄も可能
アドバイス3 転職で金銭的には余裕ができるが、ストレスが心配
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